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acoustic effectのイヤホン新モデルも

<ポタ研>Kurada “KD-E9”の銅/真鍮イヤホン参考出展/Just earスペースはユーザー交流の場に

公開日 2016/07/30 19:16 編集部:川田菜月
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フジヤエービック主催のポータブルオーディオ関連イベント「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研)2016夏」が、7月30日に東京・中野サンプラザ15階で開催されている。本記事では、KuraDa、ソニーエンジニアリング、acoustic effect、コペックジャパン、Jaben Network、バイオスケール、ニューオプト、Sub minitsの出展内容をレポートする。

■KuraDa
KuraDaは、先日発売が発表されたカナル型イヤホン“KD-E9シリーズ”から、ステンレス筐体の「KD-E9S」、チタン筐体の「KD-E9T」(関連ニュース)と、試作機としてハウジング素材に銅/真鍮を使用した「KD-E9C(銅)」「KD-E9B(真鍮)」を取り揃えていた。銅/真鍮モデルは今回初めての展示で、現在製品化は未定とのこと。


チタン/ステンレス/真鍮/銅と4つの素材違いを比較試聴できる
それぞれ素材による音の違いとしては、KD-E9Tが最も低域がはっきりしており、KD-E9Sは全帯域をクリアに再現し、銅/真鍮採用のKD-E9C/KD-E9Bがちょうど中間の音質だとしている。


真鍮素材はゴールドカラーで煌びやかな印象

銅素材はピンクゴールドのような色味
また。同社のヘッドホン「KD-FP10響」のほか、53mmダイナミックドライバーを搭載するオープンエア型ヘッドホン「KD-OR12」や、試作モデル「KD-C10」も参考出展。


写真中央がKD-OR12
KD-OR12は、フルオーダーヘッドホンサービス「Taylormade Program」で製作された初代のヘッドホンをベースとしたモデル。価格は480,000円となる予定で、秋頃には発売時期など決定していきたいとのこと。

■ソニーエンジニアリング
ソニーエンジニアリングは、オーダーメイドヘッドホンブランド“Just ear”として出展。広めに構えた試聴スペースには列が出来ており、開発責任者・松尾伴大氏と語るユーザーやJust earオーナー同士の交流も盛んで、周辺も含めブース全体が賑わっていた。


ブースは本日も盛況。ブース周りには試聴を待つ列やユーザー同士の交流も見られた
名古屋、大阪で開催されたソニーストアでの受注イベントでは、「ソニーストアで購入したかった」という声もあったほど好評で、今後もまた開催する意向があるそうだ。

また、出展記念として本日7月30日までに注文予約をしたユーザーには、開発部隊が身につけている「Just ear限定ピンバッチ」のブロンズカラーがもらえるプレゼントキャンペーンも実施している。


指輪…ではないが、スペシャルな演出で見せていただいた。松尾氏が箱を持っているだけでテンションが上がる
■アコースティックエフェクト
acoustic effectでは、8月1日から発売を開始するボイスコイルにOFCを採用した新モデル「YSM-01/OFC」「YSM-01/ROFC」を初出展。従来モデル4機種と合わせて比較試聴できるスペースを展開していた。


YSM-01/OFC(左)YSM-01/ROFC(右)

新モデルが追加され計6機種となった
新モデル2機種は、ドライバー構成はこれまでと変わらずBA型フルレンジが1基を搭載する。OFCの採用により、音の立ち上がりや広がりが向上したという。価格はYSM-01/OFCが39.000円(税抜)、YSM-01/ROFCが49,000円(税抜)となる。ステムカラーにはバイオレット/レッドを採用。

■コペックジャパン
コペックジャパンは、同社取り扱いブランド「Caiyn」「UNCOMMON」「VSONIC」製品を展示。Cayinブランドでは、最新モデルとなるAndroid搭載のハイレゾプレーヤー「i5」のサンプル機をメインに、同ブランドのハイレゾプレーヤーやアンプ、DACなどを揃えた。


Cayinブランドのハイレゾプレーヤーやアンプ、DACなどを取り揃えた
従来モデルに対して「音は良いけれど少々使いづらい」というユーザーの声もあり、i5ではこれまでの“音”を重視した開発方針はそのままに、タッチパネルを採用するなど操作性の向上に努めたとのこと。「カジュアルに良い音を楽しんでもらいたい」としている。音の印象はNシリーズの上位モデル“N6”に近いという。発売時期は当初6月下旬〜7月上旬頃とされていたが、9月頃を予定しているとのこと。

UNCOMMONブランドはリケーブル製品を取り揃えて展示。8月発売予定の導体にTriple C銅線やシルバーコーティングを施した線を採用した新モデルや、ミニtoミニケーブルなども参考出展していた。


8月発売予定のミニミニケーブルなど新モデルを展示
■Jaben Network
Jaben Networkのブースでは、英ブランド「snugs」のオーダーメイドイヤーチップ、台湾メーカー「phatlab」の真空管搭載ポータブルアンプ「SASSY」、「PHANTASY」を展示。

snugsのオーダーメイドイヤーチップは、春のヘッドフォン祭で参考出展されていたもの。耳型を採取して製作し、手持ちのイヤホンに装着して使用する。ダイナミック型イヤホンもカスタムIEMのように使える点がポイントだとアピールしていた。サイズはフル/ハーフと2種類あり、イヤホンの形状によって決まっているとのこと。



同じく春のヘッドフォン祭にて出展していた、phatlabのヘッドホン向け真空管搭載ポータブルアンプ「SASSY」と「PHANTASY」も展示されている。


同ブースでは「Analog Squared Paper」も出展しており、半導体を一切通さない“純”真空管アンプ「TU-05」、またユーザーからの要望から開発されたという真空管とトランジスタを組合せた「TUR-06」などを展示。製品および専用ケースは、同社にて全て手作りで製作されているとのこと。


プレミアムモデルとしてゴールドカラーも用意し展示

“純”真空管アンプなど全製品が同社で手作りされているとのこと
また、今回参考出展はなかったが、現在新モデル「TUR-08」の開発が進められており、秋のイベント時期には登場させたいとしている。

■バイオスケール
バイオスケールは、フジヤエービックとのコラボ自作キット「BSP-PHPA-03SP-PCB」やラズパイ用(B+/2/3対応)DAC「msBerryDAC」、真空管アンプの新モデルなどBispaブランドの製品参考出展。msBerryDACの試聴感想をツイートすることで抽選1名に試作機があたるキャンペーンも実施していた。


ラズパイ用(B+/2/3対応)DAC「msBerryDAC」

コラボ自作キット「BSP-PHPA-03SP-PCB」
楽器の音を強調するチューニングが特徴のリケーブル「<奏>BSP-HPCL-TBCFEPシリーズ」からも、フジヤエービックモデルが発売される予定となっており、同ブースではベースとなるモデルとの比較試聴もできる。


■ニューオプト
ニューオプトでは、ボリューム部の抵抗体をより高品質に変更して左右差を抑えるなどしたポータブルヘッドホンアンプ「KH-01Pr」をメインに、同社のヘッドホンアンプ製品や、ポタアン用接続ケーブルの新製品などを展示。


KH-01Pr(左)と従来モデルも展示され比較試聴が可能
そのほかに参考出展として、トロイダルトランスを使用したUSB電源「KH-U02PS」を展示。価格や発売時期は未定。


■Sub minits
Sub minitsでは、初出展となるUchidate Worksの真空管ポータブルヘッドホンアンプ3機種や、1980年製のオイルコンなどヴィンテージ部品を搭載する“お弁当箱ポタアン”「OLD TIME」などを展示。様々な自作キットの試聴デモを実施しており、多くの人が立ち寄っていた。



また、今年6月頃に設立したという台湾メーカー「Naga Audio」のカスタムIEMも参考出展。高域×1、中低域×1の2ドライバーモデル「EM20」と、中高域×1、低域×2の3ドライバーモデル「E30」をラインナップし、同ブースではE30のユニバーサルモデルの試聴機を展示していた。

台湾メーカー「Naga Audio」のカスタムIEM。全部で34,000円程という低価格…(実際音も良かったとのこと)

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