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スピーカー内蔵端末「Google Home」なども

Google、「Android N」にVRモード統合。独自VRプラットフォーム「Daydream」も今秋提供

公開日 2016/05/19 12:46 編集部:小野佳希/風間雄介
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Googleは、Google I/Oデベロッパー・カンファレンスにおいて、Androidの次世代バージョン「Android N」を正式発表したほか、VRプラットフォーム「Daydream」と新たなVRヘッドセット、音声指示で音楽再生や家電の操作もできる端末「Google Home」などを発表した。

「Daydream」は「ハイクオリティなモバイル向けVRプラットフォーム」とのことで、今秋からの開始を予定。当然ながらAndroid端末上で動作する。VRヘッドセットとコントローラーも披露された。VRヘッドセットは、対応スマートフォンを収納するスタイルのもの。

「Daydream」のヘッドセットとコントローラー

「Daydream」の表示画面イメージ

サムスン、HTC、LG、ファーウェイ、ASUSなどが対Daydream対応スマートフォン開発を表明。コンテンツとしてはGoogleフォトやGoogleストリートビュー、YouTubeがDaydreamに対応するほか、Netflixやhulu、CNN、IMAXなども対応を表明している。また、EAやUBIソフトなどから対応ゲームも登場する予定だ。

「Android N」では、新たなJITコンパイラーや3DレンダリングAPI「Vulkan」に対応するなど性能を強化。バッテリー性能やストレージ容量に影響を与えずにグラフィック性能などの向上を図っている。

「Android N」では2画面表示なども可能になる

またAndroid Nには「VR Mode」も用意されており、たとえばOSがどのようにセンサーの情報を読み込み、どのようにピクセルを描画するか、といったレベルにまで、VRをOSレベルでサポートしている。これは「ハイクオリティなVR体験を届けたい」からだという。レイテンシーも抑え、Nexus 6Pで「motion-to-photon」レイテンシーを計測したところ、Developer Preview 3版では20ms以下に抑えられているという。

一般ユーザーに関係する部分ではマルチタスク性能を高め、新たにマルチウィンドウに対応。YouTubeアプリで動画を見ながらウェブブラウジングを同時に行うなどといったことができるようになる。そのほか72種類の新たな絵文字に対応するなどもしている。

「Google Home」も発表された。本機はスマート家電と連携するスピーカー内蔵端末。今年後半の発売を予定している。

「Google Home」の設置イメージ

Google Homeに向かって話しかけることで家電を操作することができるほか、自分のスケジュール管理などが可能。もちろんGoogleでのウェブ検索も可能。なお、音楽再生は外部のミュージックプレーヤーやスピーカーを操作するだけでなく、内蔵スピーカーから音楽を再生することもできる。

そのほか「Android Wear 2.0」も発表。ユーザーエクスペリエンスをより高める工夫をほどこしたほか、スタンドアローンで動作するアプリにも対応。また単独でBluetoothやWi-Fi、セルラーネットワークに接続できる。これらに対応したことにより、スマートフォンの電源が入っていなくてもAndroid Wearアプリを利用できる。

「Android Wear 2.0」も発表された

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