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THD+Nは-106dB、S/Nは125dBを達成

AKM、ポータブル向け一体型オーディオデバイス「AK4962」。ノイズキャンセル機能を新搭載

公開日 2016/04/19 15:05 編集部:小澤貴信
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旭化成エレクトロニクス(AKM)は、スマートフォンやポータブルプレーヤー向けの“Audio DSP CODEC”「AK4962」を開発した。

「AK4962」

DACやヘッドホンアンプ、DSPなどを内蔵したポータブル向けのオールインワン・オーディオデバイス。2014年に発売された「AK4961」の音質性能を向上させつつ、ヘッドホン用にアクティブ・ノイズキャンセルなどの新機能を追加した上位モデルとなる。

ヘッドホン出力用の32bit DAC、ヘッドホン用アンプ、32bit/4ch ADC、低ノイズ・マイクアンプ、オーディオ/音声処理用DSP、非同期サンプリングレートコンバーターなどを内蔵している。

同社がハイエンドオーディオ用DACで培ってきた「VELVET SOUND」テクノロジーをベースに、ポータブル用途向けの音質と性能を追求。独自のスイッチトキャパシタフィルターやOSR Doublerなどが投入され、繊細な音の表現も可能にしたとのこと。内蔵の32bitデジタルフィルターは4種類を用意する。

音声処理用には独自のDSPコアを内蔵。デュアルTx/Rxノイズ抑制、エコーキャンセル、ハンズフリーなどモバイル向けの様々な機能を実現している。これにより、メインプロセッサーの負荷とバッテリー消費も軽減するとのこと。

新たに追加されたアクティブノイズキャンセル機能は、ノイズ集音用マイクを内蔵したヘッドホンとの組み合わせで利用可能。デジタル方式の補正機能を採用したことにより、アナログ方式に比べて微妙な調整が容易に行えるため、より効果の高いノイズキャンセルを実現できるとしている。

低ノイズおよび低消費電力のマイクアンプ、マイクパワーも内蔵。DSPによる独自の音声処理により、臨場感のある高品質な録音性能を実現するとのこと。

優れたオーディオ性能を備えることも特徴で、THD+Nは-106dB、S/Nは125dBを達成。特にTHD+Nについては、全可聴帯域において-100dB以下のフラットな特性を実現したとのこと。同社は、「ポータブル機器向けヘッドホンアンプ内蔵D/Aコンバーターとしては業界最高水準のスペック」と紹介している。

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