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ハードウェアからレンダリング用ソフトまでを用意

Facebook、カメラ17台によるオープンソースのVR撮影システム。8K相当での出力も可能

公開日 2016/04/13 19:46 ファイル・ウェブ編集部
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Facebookは、ディベロッパーカンファレンスにて、3D-360度ビデオカメラシステム「the Facebook Surround 360 camera」を発表した。

the Facebook Surround 360 camera

本機にはカメラを含むハードウェアと、複数のカメラを操作して撮影するためのソフト、そして撮影した動画を3D-360度映像へと統合してレンダリングするソフトから構成されている。いずれも、ソフトウェア開発プロジェクトのための共有ウェブサービス「GitHub」にて、今夏より利用できるようになるとのこと。オープンソース化されていることも特徴。

ハードウェアとなるカメラ部は、合計17台のPoint Grey製カメラで構成。ボディの横方向・周囲に14基、上方に1基、下方に2基を配置する。いずれもグローバルシャッターを備える。各カメラはアルミ製シャーシに固定。ボディの外殻はパウダーコーティングされたスチール製となる。ボディの上下にも別途、それぞれカメラを配置している。

専用スタンドに設置したところ

本機のために開発されたソフトウェア部は、オプティカルフロー・アルゴリズムによって、左右の眼の視差を計算。360度のシームレスな3D映像を生成することができる。また、ポストプロダクションの大幅な削減も可能だという。

本システムは、各カメラが4K、6K、8K映像の出力に対応。8K映像については、2つの業界標準出力をカバー。さらにFacebookのカスタムダイナミックストリーミング技術により、Geat VRで再生することができる。

8K対応カメラ 17台で構成されている

同社は、このカメラによって撮影から編集、3D-360度ビデオのレンダリングまでを業務用グレードで一貫して行えるので、より多くのアーティストやプロデューサーが、ハイクオリティなVR映像に取り組めるようになるとしている。

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