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<音展>final、“63万円ヘッドホン”を早速披露/パイオニアSE-MASTER1を試聴デモ/サーモスの“真空”スピーカー

2015/10/16 編集部:小澤 麻実
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本日から18日(日)までテレコムセンターのTIME24ビルで開催されている音展(オーディオ・ホームシアター展)。本稿ではオンキヨー&パイオニアイノベーションズやfinal、サーモスなどのブースをレポートする。

final

finalは、10月下旬に発売されるfinalの超ハイエンドヘッドホン「SONOROUS X」「SONOROUS VIII」(関連ニュース)を用意し、そのサウンドを確かめることができる。

SONOROUS X

SONOROUS VIII

「SONOROUS X」(直販価格 税込629,000円)はSONOROUSシリーズの最上位モデル。ハウジングにはアルミとステンレス切削品を採用している。共振点の異なる金属を重ねる事で共振の抑制に成功した。ドライバーには50mmφダイナミック型ドライバーユニットを搭載する。チタン振動板のドライバーユニットはフロントプレートと一体で、無垢のアルミから削り出し。約630gとヘビー級だが、柔らかなイヤーパッドとヘッドバンドにより頭にやさしくフィットするという。

「SONOROUS VIII 」(直販価格 税込388,000円)は、ハウジングにシボ塗装仕上の硬質ABS製筐体とステンレス切削品を採用。ドライバーには、50mmφダイナミック型ドライバーユニットを搭載し、その筐体にはアルミ切削品を使用している。

プラグ部は3.5mmステレオミニ

既存ラインナップも揃え、試聴することができる

どちらも国内でひとつひとつ手作りしており、日に数台しか作れないという。


オンキヨー&パイオニアイノベーションズ

14日にオンキヨー/パイオニアの新ハイレゾDAPやヘッドホン等を発表した同社だが、今回の音展ではフラグシップヘッドホン「SE-MASTER1」(関連ニュース)とヘッドホンアンプ「U-05」をじっくりと聴けるブースとしていた。

SE-MASTER1とU-05をじっくり試聴できる

SE-MASTER1

「SE-MASTER1」は開発期間に6年以上を費やしたという“超弩級”モデル。筐体の耳側にあたる前面を密閉型/外側にあたる背面を開放型とした“オープンエアー型ダイナミック”モデル。ドライバーユニットは新開発で、PCC処理を施した厚さ25μmのアルミニウム振動板と、PEEK複合フィルムエッジを使用。ネオジウムマグネットも採用している。再生周波数帯域は5Hz〜85kHzと広帯域をカバー。英国にある世界トップクラスの録音スタジオ“AIR Studios”のサウンドエンジニアとチューニングを行っており、同スタジオが求める品質の機器に与えられる認証「AIR Studios MONITOR REFERENCE」も取得している。

日本国内で熟練マイスターが一台一台組み立てを行っているため、1日に作れる台数は限られている。非常に好評を博しており、現在注文が多数入っている状態だという。

なお新ハイレゾDAP等は24日から開催のヘッドホン祭にて用意されるとのことだ。


サーモス

サーモスは、同社が培った魔法びん技術を応用して開発したBluetoothスピーカーをアピールしていた。

真空Bluetoothスピーカー「SSA-40M」「SSA-40S」

エンクロージャーは高真空二重構造となっている

サーモス(THERMOS)は、魔法びんやボトルなどの製品を手がけるメーカー。新ブランド“VECLOS(ヴェクロス)”を立ち上げ、自社技術を応用した真空遮音分野へ参入。今年3月に第一弾製品となる「SSA-40M」「SSA-40S」を発売した。なお音響技術はパイオニアと協力して開発したという。

特徴は、エンクロージャーを高真空二重構造とすることでエンクロージャーから発生する雑音を遮断する点。また、一般にエンクロージャーを重く頑丈にすることで不要振動対策を施すが、真空エンクロージャーは真空空間が音の伝達を抑える効果があるので、エンクロージャーの重量を重くする必要がない。これにより、本体を軽量・コンパクトに設計できるというメリットもあるとのことだ。

ブースには試作過程でできたモデルや、真空を活用したことによる効果の測定値などがパネル展示されていた


日本レコード協会なども出展

以下、そのほかの注目ブースをフォトレポート形式でお伝えする。

レコード協会は、古いレコード等の録音データをデジタルアーカイブする「歴史的音源(れきおん)」をアピール

各ハイレゾ配信サイトの音源を試聴できるコーナーも


タイムロードはウルトラゾーンとCHORDの製品をアピール

オリンパスはPCMレコーダーのクオリティを訴求していた

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