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可動部品なしで衛星を追尾可能

シャープ、米Kymeta社と新方式フラット型衛星アンテナを共同開発

2015/08/19 編集部:小澤貴信
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シャープは8月19日、米国Kymeta Corporationと、移動体衛星通信の低コスト化と信頼性向上を実現する新方式のフラット型衛星アンテナを共同開発することを発表した。

米国カイメタ社と共同開発する新たな方式のフラット型衛星アンテナの試作品(後方は通常のパラボラアンテナ)

共同開発するフラット型衛星アンテナは、可動部品なしで衛星を追尾できることから、信頼性が高く薄型・軽量のため、車や船舶、航空機などの移動体に容易に設置することができる。加えて従来のパラボラアンテナと同等の送受信性能が実現できる見通しだという。

本アンテナはカイメタ社が開発したmTenna技術を採用。衛星との送受信に必要な回路を形成したガラス基板に、もう一枚のガラス基板を重ねた基本構造を有している。液晶ディスプレイの構造に近いため、シャープが保有する液晶用の生産ラインを活用した共同開発や試作が可能になるという。さらに民生向けに培った生産プロセスにより、大量生産にも対応できるとのことだ。

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