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テレビ画質とWebOSの進化に自信

【CES】LG、有機ELテレビをアピール − webOS2.0や「IoT」も訴求

2015/01/07 一条真人
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この数年、CESにおけるLG電子のプレスカンファレンスは常に最初の時間帯に行われ、CESプレスデイのファーストインパクトの役割を果たしている。そして、今年も1月5日にそのファーストインパクトが会場の人々を直撃した。

カンファレンスは、まずはいつものように人々のさまざまな生活シーンを見せるイメージビデオから始まった。LGのカンファレンスでは常に会場のムード作りのためにこのようなビデオを流す。

カンファレンス冒頭のイメージビデオ

そしてビデオは「Inovation for better life」の文字で締めくくられ、プレジデント&チーフ・テクノロジー・オフィサーのドクター・スコット・アーン氏が登場した。

LG スコット・アーン氏

アーン氏は今年のLG電子にとっては「IoT」がキーになると表明した。IoTとは「Internet of Things」の略で、もののインターネットというような意味。つまりは、今後LG電子の機器はネットを活用したりネットでつながるようになるということなのだろう。

今年のキーワードは「IoT」

そして、より具体的な言葉として「プラットフォーム」、「コネクティビティ」、「エコシステム」という3つのキーワードから話をはじめた。

現在のLG電子にとって「プラットフォーム」というのは、WebOSだという。WebOSは前からLG電子のスマートTVに使われているが、これがWebOS2.0に進化してよりシンプルになり、その動作は2倍速くなり、4Kストリーミングをサポートしている。

現在のLG電子にとって「プラットフォーム」というのは、WebOSだという。

「コネクティビティ」というのは、さまざまなデバイス同士がネットで接続され、連携するということ。たとえば自動車のデバイスとスマートフォンがデータ連係できたりする。

たとえば自動車のデバイスとスマートフォンがデータ連携できたりする

最後の「エコシステム」というのは、他のシステムとの協調連携。これは他のメーカーの製品との連携というものもあるが、いくつかのLG電子の製品同士でも「Home Chat」という機能で連携する。

LG製品や他メーカー製品と連携するエコシステムも提案される

たとえば、スマートウオッチで場所を入力して、それを自動車のGPSシステムに転送して目的地として設定することなどもできる。

スマートウォッチで場所を入力して、それを自動車のGPSシステムに転送して目的地として設定することなども可能に

続いて、新製品開発担当者のティム・アレシ氏にバトンが渡され、話題はテレビに移った。

LG ティム・アレシ氏

アレシ氏はブラウン管から液晶とテレビの進化を語り、いま最新のテレビは「OLED TV」に到達したと説明。ジョエル・シルバー氏の「人間の目が本当に見ているのはダイナミックレンジ。ダイナミックレンジは黒から始まる。偉大な黒なくして、偉大な色を見ることはできない」という言葉を引用し、映像にとって重要なのがダイナミックレンジであることを強調した。

ブラウン管から液晶とテレビの進化を語り、いま最新のテレビは「OLED TV」に到達したと説明

ジョエル・シルバー氏の言葉を引用し、映像にとって重要なのがダイナミックレンジであることを強調した

そして、自社のOLED TVが「Color Prime」機能によって、広いダイナミックレンジを持っていることをアピールした。

最後にまとめ的に、今年のLG電子のOLED TVは完璧な色表現力を持ち、広い視野角を持ち、曲面ディスプレイモデルもあると、2015年のラインアップを紹介した。

2015年は有機ELテレビの曲面ディスプレイモデルなどがラインナップされる

そして、2014年、UltraHDの売り上げが153%アップし、有望であることをアピールした。

2014年の4Kテレビ売上げは大きく伸びており、将来有望だとアピールされた

さらに話はユーザーインターフェースになり、WebOS2.0が再びテレビをシンプルなものにするという話をした。

WebOS2.0が再びテレビをシンプルなものにするという

ここでストリーミング&パートナーシップ・オフィサーのグレッグ氏が登場し、LG OLED TVの持つダイナミックレンジの広さの素晴らしさを語った。

ストリーミング&パートナーシップ・オフィサーのグレッグ氏

そして、WebOS2.0による使いやすさ、4Kストリーミング、オーディオストリーミング「LG Music Flow」の話となり、テレビの話は終わって、冷蔵庫、スマホ「G Flex2」などの話となって今回のカンファレンスは終わった。

WebOS2.0による使いやすさ、4Kストリーミング、オーディオストリーミング「LG Music Flow」などについても説明された

今回のLG電子のプレスカンファレンスにおいて、テレビ関連で強調されていたのは、現在のLGのOLED TVが広いダイナミックレンジによって美しい映像を実現し、さらにWebOS2.0によって大変使いやすいものになっているという、テレビとしての本質を向上させるような話だった。

最近はスマホや冷蔵庫などの話が長かったが、今回は画質とWebOSの進化や使いやすさに関してやや優先的に説明しており、今年のテレビの新製品への自信を感じることができた。

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