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車載用、カメラ用など想定

JDI、低温下での応答速度を高めたIPS液晶ディスプレイを開発

2014/10/23 ファイル・ウェブ編集部
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(株)ジャパンディスプレイ(JDI)は、広視野角や高コントラスト、色調変化の小ささなどIPSの特徴はそのままに、応答速度を向上させた新駆動方式の液晶ディスプレイを開発した。2015年度中の量産確立を目指す。

特に0℃以下の低温下で約2〜3倍の改善が見込まれ、リアルタイムの正確な動画表示が求められる車載向け、カメラ向けなど多彩な製品用途への搭載が期待される。

液晶はもともと、極端な低温下では応答速度が落ち、残像が発生するという課題がある。今回開発したディスプレイは、応答速度の改善によって、低温環境下での残像を大幅に軽減する。

従来のディスプレイ(左)と今回開発したディスプレイ(右)の表示(イメージ)

10月29日から31日までパシフィコ横浜で開催される「Display Innovation 2014」に、今回の開発品を出展する。

開発した車載用ディスプレイは10.0型で、画素数は2,880×1,080ピクセル。画素密度は308ppiとなる。応答時間は、-30℃下でのtr+tfが60+35ms。

開発品の車載用ディスプレイ

デジタルカメラ用の開発品は2.95型で、画素数は720×480ピクセル、精細度は293ppi。-20℃下でのtr+tfは30+25msとなる。

デジタルカメラ用の開発品

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