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ポータブルSIMなども

<CEATEC>ドコモ、次世代5G通信&ウェアラブルなど“少し先の未来”体感デモ

公開日 2014/10/08 10:16 ファイル・ウェブ編集部
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「CEATEC JAPAN 2014」が10月7日から千葉・幕張メッセで開催されている。本記事では、NTTドコモの出展内容をレポートしたい。

今年のドコモブースの主役はスマートフォン/タブレットではなく、先日開催された同社の2014〜2015年冬春モデル発表会にて、代表取締役社長 加藤薫氏が語った「スマートライフ」(関連ニュース)の実現へ向けた取り組みを前面に押し出していることが特徴だ。

ドコモの目指すスマートライフを実現する技術を訴求

同社が目指す“少し先の未来”を実現する技術をアピールする内容としており、大きくはウェアラブルデバイス各製品と、2020年の実用化を目指す「次世代移動通信システム(5G)」を訴求している。

次世代5G通信実験の取り組みについて大きくアピール

スマートフォン本体機能については、VoLTEの音声品質を体感できるデモを行っている

次世代移動通信システム(5G)は、同社が2020年の実用化に向けて2010年から取り組んでいる技術。LTE通信比で、1,000倍の超大容量、ピークデータレート10Gbps以上・ユーザー体感スループット100倍の高速通信、同時接続端末数100倍のネットワーク環境を実現し、無線区間の遅延を1ms以下に短縮する低遅延化、低コスト化および低消費電力化も高めるという通信システムだ。

5G実験に向けた取り組み。2020年以降の実用化を目指す

5Gの目標性能

技術コンセプトとしては、既に飽和状態である既存の低周波数帯に、電波が飛びにくいが高速伝達が行える広帯域の高周波数帯を組み合わせるというもの。低周波数帯のマクロセルで接続性やモビリティを確保し、高周波数帯のスモールセルで高速でデータレートを高効率に提供する内容としている。

今回のCEATECでは、世界の主要ベンダーとの協力による5G実験をビデオで放映し、5G通信による快適な通信イメージをリアルタイムシミュレータでアピールしていた。

5G技術コンセプト

5Gによる通信イメージをLTE通信と比較

次にウェアラブルデバイス分野では、伝導性複合素材hitoeを使用したウェア型デバイスや、皮膚アセトン測定できる小型端末、触覚を通じた新感覚デバイス「YUBI NAVI」など、幅広い“ウェアラブルの形”を訴求している。

YUBI NAVI

YUBI NAVIの体験コーナー


hitoeを使用したウェア型デバイス
特に大きな注目を集めていたYUBI NAVIは、握ると触覚を通じて目的地までナビゲーションしてくれるという新しいデバイス。また、遠隔地にいる2人の人間が、お互いにそれぞれのデバイスを握り合うだけで触覚を通じてコミュニケーションするといったこともできる。今回出展されているのはプロトタイプだが、実際に本機の触覚を体感できる。

なお、そのほかにブース内で大きな注目を集めていたのが「ポータブルSIM」のデモだ。今年6月にドコモが開発を発表した小型認証デバイスで、今回は参考出展だが、実用化に向けて取り組んでいるという。

ポータブルSIMのデモ

ポータブルSIMは、3G/LTE通信に対応するスマホ/タブレットなどのデバイスとBluetooth接続して使用するデバイス。本体内SIMの電話番号をBluetooth接続したスマホ/タブレットで使えるようになる。SIMカードを抜き差しすることなく、様々なデバイスに1つのSIMカードをワイヤレスでひもづけて使用することが可能となる。

ポータブルSIMを製品化する際は、ウェアラブル型のデバイスにして、ユーザーが常にSIMカードを身につけていられるような使い方を想定している

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