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2007年からの提携が終了

シャープとパイオニア、資本提携を解消 ー 「当初の目的を達成」

2014/08/28 ファイル・ウェブ編集部
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シャープ(株)とパイオニア(株)は、光ディスク分野などの共同開発における資本提携を解消すると発表した。

シャープは現在、パイオニアの株式3,000万株を保有している。パイオニアの発行済株式総数のうち8.05%を占め、パイオニアの筆頭株主となっている。シャープは今後、パイオニア株式を今年度中に売却する計画だが、売却先や時期などは明らかにしていない。なお、今回の売却に関する利益は、シャープの今年度の通期業績予想にすでに盛り込まれており、今回の提携解消による影響はない。

またパイオニアはシャープ株式1,000万株を取得しているが、シャープの株式総数に対する割合は0.59%と低い。

両社は現在、合弁会社で光ディスク事業を行っているが、業務提携は継続することで合意している。

今回の資本提携解消の理由について両社は、「業務提携をより密接にかつ確実に進めていくために行った資本提携は、当初の目的を達成したと両社で判断したことから、これを解消することとした」と説明している。

両社は2007年、次世代DVD分野、ネットワーク関連分野、カーエレクトロニクス分野、映像分野などで業務・資本提携を行った(関連ニュース)。パイオニアが3,000万株(約414億円分)の新株を第三者割り当てで発行し、シャープがこれを引き受ける一方、シャープも発行済の株式をパイオニアに割り当てた。

当時のシャープ社長は片山幹雄氏、パイオニア社長は須藤民彦氏。両氏は当時、提携において、両社のリソースを活用し積極的に協力することで、新事業を創出し、両社による部品や製品の積極的採用による取引拡大を行うと述べていた。

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