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内戦の傷跡残る無電化地域などでも実施

JICAとソニー、コートジボワールでワールドカップのパブリックビューイング

公開日 2014/05/28 18:00 ファイル・ウェブ編集部
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独立行政法人国際協力機構(JICA)とソニー株式会社(ソニー)は、2014年FIFAワールドカップのパブリックビューイングをコートジボワールで実施する。

コートジボワールは、日本が現地時間6月14日、グループリーグで最初に対戦する相手国。1990年代以降、社会や経済、軍事が混乱し、20年に及ぶ内戦が繰り広げられてきた。2011年に内戦を終え、政府が創設した「対話・真実・和解委員会」のメンバーには、同国サッカー界のスター、ドログバ選手が選ばれるなど、平和と再統合のためにサッカーが希望を与えてきた経緯があるという。

一方でソニーは、国際機関やNGOなどと連携して、貧困、紛争など社会開発課題を抱える世界各地の子どもたちやコミュニティを支援する活動を行っている。「サッカーを楽しむ体験をきっかけに、コミュニティに根差した形でソニーのプレゼンスをあげていくことを重要なマーケティング上の施策の一つとしても捉えている」とソニーでは説明している。

パブリックビューイング実施予定地の様子

パブリックビューイングは、電気が通っていないために日頃テレビを見る機会の少ない地方も含め、各地域で子供や若者たちを中心に人々を生活に近い場所に集める。ソニーが提供するAV機器を使い、ハイビジョン映像で200インチの屋外スクリーン上に無料放映する予定だ。最大都市のアビジャンや首都のヤムスクロなどで10回ほど実施する予定で、およそ8000人の集客を見込んでいる。

ソニー製品を使用したパブリックビューイングシステム

上映に際しては、ソニーのオリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池、蓄電モジュール・システムの制御技術を活用し、無電化地域でも供給可能な電源設備を整えるという。

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