HOME > ニュース > OPPO、11.2MHz DSD対応ヘッドホンアンプ「HA-1」と平面駆動ヘッドホン「PM-1」正式発表

発売日と価格が正式発表

OPPO、11.2MHz DSD対応ヘッドホンアンプ「HA-1」と平面駆動ヘッドホン「PM-1」正式発表

2014/05/09 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Oppo Digital Japanは、OPPOのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「HA-1」、および平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-1」について、6月中に発売するとアナウンスした。価格は両モデルともにオープンだが、「HA-1」は16万円前後、「PM-1」は15万円前後での実売が予想される。

DAC内蔵ヘッドホンアンプ「HA-1」、および平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-1」

「HA-1」および「PM-1」は、昨年10月に開催された「秋のヘッドホン祭 2013」にて発表されたモデル(関連ニュース)。両モデル共に、明日より開催される「春のヘッドホン祭り2014」で先行展示が行われる。また、これまで明かされていなかった詳細な仕様が新たに公開された。

■「HA-1は」11.2MHz DSDに対応したUSB-DACを内蔵

USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「HA-1」

「HA-1」のヘッドホンアンプ部については、OPPOのBDプレーヤー「BDP-95」「BDP-105」でも用いられた回路設計を採用。DACとしてのデジタル入力については、USB、同軸・光デジタル、AES/EBU、apt-X対応のBluetooth、USB-A端子によるiPhoneのデジタル入力を備えている。プリアンプ機能も備える。

USB入力については、昨年の発表会の時点でアシンクロナス伝送に対応し、5.6MHz/2.8MHzのDSD、192kHz/24bitを含むPCMに対応することが公表されていたが、今回新たに384kHz/32bitまでのPCM、および11.2MHz DSDに対応することが発表された。DSDはASIOおよびDoPに対応し、11.2MHz再生についてはASIOでのネイティブ伝送のみで行える。同軸・光デジタル、AES/EBU入力は、192kHz/24bitまでの対応。DACチップは、ESSの「ES9018」を搭載する。

HA-1の背面端子部

ヘッドホンアンプ部は,完全バランス・A級動作設計によるディスクリート回路を採用している。電源部には、トロイダルコアトランスを用いている。出力端子は、ステレオ標準ヘッドホン端子、4pin XLRバランス端子(ノイトリック社製)を搭載する。

ヘッドホンアンプの最大出力(チャンネルあたり)は、RCA入力-ステレオ標準出力時で600mW(600Ω)/3,500mW(32Ω)、XLR入力-4pinバランス出力時で2,400mW(600Ω)/3,000mW(32Ω)

HA-1の筐体内部

ヘッドホン出力のほか、2系統のライン入力(RCA/XLR)、ライン出力(RCA/XLR)を搭載し、プリアンプとしても使用可能。また、ホームシアターバイパスモードも搭載する。

Bluetooth 2.1+EDRに準拠し、プロファイルはiAP/SPP/AVRCP/A2DPに、コーデックはapt-X/SBCに対応する。

フロントパネルには4.3インチTFT液晶ディスプレイを搭載。専用リモートコントローラーおよびモバイル機器用Bluetoothリモコン・アプリでの操作が可能となる。なお、本機は日本向けに電圧を変更したトロイダルコアトランスを使用した日本専用モデルとなる。

その他、DAC部、プリアンプ部、ヘッドホンアンプ部の周波数特性などのスペックも同社ウェブサイトで公開されている。

■独自の平面磁界駆動方式を採用したヘッドホン「PM-1」


平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-1」
「PM-1」は平面磁界駆動方式のオーバーヘッド型/開放型ヘッドホンで、従来の平面磁界型とは全く異なる設計手法によって開発されたとのこと。独自の7層構造振動板を採用した平面型ユニットには、薄膜ポリマーの両面にエッチングされた渦巻き形状アルミ導体を使用した両面スパイラル構造を採用。また、有限要素法により最適化された高磁束密度のネオジウムマグネットを使用している。

また、PM-1は出力音圧レベルが102dBで、平面磁界駆動ヘッドホンはとしては非常に高い能率を実現したという。また、出荷する個体は全て、左右のユニットの特性が揃えられている。定格インピーダンスは32Ωとなる。

イヤーパッドには、天然ラテックス製イヤーパッドを採用し、音響インピーダンスを下げるために穴あけ加工が施されている。また、ヘッドバンド部およびイヤーパッド部の表面には子羊革を使用している。

ケーブルは着脱式で、OCC(単結晶状高純度無酸素銅)導体を採用したステレオ標準端子ケーブルが付属する。3.5mmOFC導体のステレオミニケーブルも同梱。本機用のバランスケーブルについては、OPPOから別売りでの発売が予定されているという。

ケーブルは着脱式。バランスケーブルは付属しない

質量は395gで、平面磁界型ながら軽量化も実現。長時間リスニングでも負担のかからない構造を採用している。また、製品は木製ケースに収納されている。

周波数特性は10Hz〜50kHz、連続最大入力は500mW (IEC 60268-7準拠)、最大瞬間入力は2Wとなる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE