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関係者がウェラブルデバイスの未来も語る

「Wearable TECH EXPO」開幕 − 各社がグラス型やスマートウォッチを多数展示

2014/03/25 ファイル・ウェブ編集部
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ヘッドマウントディスプレイを始めとするウェラブル端末およびウェラブル技術に関する展示会「Wearable TECH EXPO 2014」が東京・六本木ミッドタウンで開幕。Google Glassを用いたソリューションのデモを各社が行ったほか、関係者によるプレゼンテーションが披露された。


■Google GlassとARを組み合わせたソリューションが各社から



ウェラブルデバイスの代表格とも言えるメガネ型端末と腕時計型端末。特にメガネ型デバイスについては、複数の企業がGoogle Glassを活用したソリューション提案をデモ。

各企業がGoogle Glassでのデモを実施

本イベントの主催者でもある朝日新聞では、社内組織の朝日新聞社メディアラボによる「朝日新聞AIR」のコンセプトデモを実施。「空間のメディア化」をコンセプトに、Google Glassを通じて空間内のあらゆる物体を見つめると、朝日新聞が集めた情報がマッチングされて表示される。

同技術では、例えば新聞の紙面に掲載されている写真を見ると、紙面に掲載しきれなかった写真や動画が目の前に展開されたり、料理を見ると、その料理に関連した情報が表示されるといった仕組み。

「朝日新聞AIR」のイメージ

キーノートスピーチで本ソリューションについても触れた朝日新聞社メディアラボの竹原大祐氏は、「次のバージョンでは、紙面を見るだけでなく、例えば野球であれば実際に観客が球場で対戦データを見たりラジオを聴いたりできるようになるかもしれない」と構想を披露するなどもした。

スピーチでは98年に開催したイベントで呈示したウェエラブル端末のイメージ写真も紹介。当時の記事で既にメガネ型や腕時計型など現在に通じるキーワードが指摘されていたという

ゼンリンデータコムでは、同社の持つ地図データやナビゲーション技術をGoogle Glassで活用するデモを展開。Google Glassにナビを表示させることで視界の片隅で地図や案内を確認しながらハンズフリーで歩けたり、街角の飲食店を見るとその店の情報が表示されたりといったソリューションのデモを行っていた。

野村総研は、近接無線技術のiBeaconとGoogle Glassとを組み合わせ、Google Glassを装着したユーザーがスーパーなどに来店した際に自動で割引クーポンを配信するソリューション提案などを展開。ドコモが提供するビッグデータを活用し、例えば自分の降り立った街で現在見ている方向にはどんな属性の人間が多いのかなどといったデータを見られるBtoB向けソリューションのデモも行っている。

■Google Glass以外にも多彩なヘッドマウントソリューション



ヘッドマウントディスプレイは、BRILLIANT SERVICEによる「mirama」などGoogle Glass以外の端末も。miramaはシースルー型のメガネを採用し、目の前の空間に字を書くようにしてメールを送信したり、ジェスチャーによって現在見ている風景を写真に撮ったりといったことが可能。すでに海外では事業者向けで販売を開始しており、価格は独自OSを組み込んだPCとヘッドマウント端末、SDKなどとの組み合わせで300万円。

mirama

カメラを構えてシャッターを押すようなジェスチャーを行うと写真が撮れる

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