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ボタン一押しで曲がる「Bendable」モデルも

【CES】湾曲画面が今後の主役に? サムスンは「Curved」ディスプレイに本気

公開日 2014/01/08 14:42 ファイル・ウェブ編集部
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サムスンブースでもっとも大きくフィーチャーされている言葉は、「UHD(4K)」と「CURVED」の2つ。さらにそれらを組み合わせたような製品も多数登場している。

4Kディスプレイが目立っていたのは昨年のCESも同様だが、CURVED=湾曲画面のディスプレイがこれだけ多く展示されたのは今回のCES、そして同社ブースが初めてだ。

サムスンブースのエントランスでは、世界初の湾曲画面4Kテレビを強くアピールしている

世界初と同社が主張する、4K解像度で湾曲画面のテレビは105インチの21対9モデルのほか、16対9モデルは78インチ、65インチ、55インチの3サイズを用意した。これらは市販する予定だが、発売時期や価格は現時点では未定とのことだ。

右が78インチ、左奥が65インチの湾曲画面4K液晶テレビ

さらにこれも世界初となるのが、PC用のモニターも湾曲画面のものを用意した。デモではFPSゲームを表示していたが、たしかにFPSであれば、より没入感が高まる湾曲画面は意味があるかもしれない。他には湾曲画面のモニターを3台並べ、ドライビングシミュレーターを楽しむデモも、湾曲画面ならではの臨場感が楽しめた。

世界初という湾曲画面のPC用モニター

3台並べてドライビングシミュレーターを遊ぶと湾曲画面のメリットを実感できた

またプレスカンファレンスで発表して報道陣の度肝を抜いた、ボタン一押しで平面画面と湾曲画面を切り替えられる「Bendable」テレビも展示。詳細はまだ明らかにされていないが、ユニークかつ実用的な試みのため、今後の積極的な開発を期待したい。

ボタン一押しで平面画面と湾曲画面を切り替えられる「Bendable」テレビ

画面を極限まで曲げた、技術的アピールの意味合いが強そうな「パノラマ」テレビも公開していた。サイズは105インチ。一目で見て「曲がってるな」と強く感じさせるほど湾曲しているため、来場者のウケは良かったが、実際の効果はどうだろうか。

ここぞとばかりに曲げまくった(?)105型の“パノラマ”テレビ

そのほか、98インチの8Kテレビや55インチのグラスレス3Dテレビなど、試作機は盛りだくさん。同社の高い開発力が、試作機の幅と数からも実感できた。

55インチのグラスレス3Dテレビ

曲げたのは4Kテレビだけではない、通常のフルHDテレビも「Curved」シリーズを各サイズでラインナップしている。ここまで徹底的に湾曲画面を押しているところを見ると、どうやらサムスンは「Curved」テレビを市場で流行らせようと本気のようだ。まだ日本メーカーは湾曲画面テレビに対して静観の構えを保っているが、これが吉と出るか凶と出るか、今後の市場の反応に注目したい。

そのほか4K関連では、豊富な4Kコンテンツが同社4Kテレビで楽しめることをアピール。ComcastのXfinity、DIRECTV READY、amazon instant video、Netflix、NATIONAL GEOGRAPHIC、M GOなどの4Kコンテンツが視聴できる。

4Kモニターも2種類展示されていた。写真はUD970で、Adobe RGB比99%という高い色再現性を実現

こちらも4Kモニター。ミニマルかつスタイリッシュなデザインを採用している

カメラでは、今回のCESにあわせて発表されたスマートカメラ、「Galaxy Camera 2」や「NX30」を中心に展示。アプリを使って様々なスマート機能が利用できる。

「Galaxy Camera 2」

「Galaxy Camera 2」の画面部


「NX30」

「NX30」とタブレットを接続したデモ
さらにタブレットでは、これもCESにあわせて発表された「GALAXY Tab Pro」と「GALAXY Note Pro」を展示した。

「GALAXY Tab Pro」は8.4インチ、10.1インチ、12.2インチの3サイズを用意。用途に合わせて選ぶ事ができる。プロ仕様のため、最大4つのウインドウを分割表示し、マルチタスク作業をしやすくしているほか、ホーム画面なども工夫した。

「GALAXY Tab Pro 10.1」

「GALAXY Tab Pro 8.4」

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