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バイノーラル音声も収録

ドルビー全面協力、サカナクションのライブBDが11月13日に発売

2013/10/30 ファイル・ウェブ編集部
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サカナクション「SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-」
サカナクションのライブBD「SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-」が11月13日にビクターエンタテインメントから発売される(Amazon)。初回限定版(VIXL-119)の価格は5,800円(税込)、通常版(VIXL-120)は4,800円(税込)。

本作は、サカナクションがこの春行った幕張メッセでのライブを収録したものだが、当日のライブのサラウンド音響、そして今回のBD制作に、ドルビージャパンが全面協力した。

BDはドルビーTrueHDで音声が収録されており、5.1chサラウンド音声(96kHz/24ビット)、2chステレオ音声(96kHz/24ビット)のほか、96kHz/24ビットのバイノーラル音声が収録され、ヘッドホンやイヤホンで聴いた際にもサラウンドを再現できることも特徴だ。

ドルビージャパン(株)のプロフェッショナル製品営業部 コンテンツ技術担当シニア・テクニカル・マネージャーの中山尚幸氏は、「サカナクションさんのライブでサラウンドをどう実現するか、当社に相談いただいたことからスタートした」とそもそもの経緯を説明する。その際にドルビーの視聴室でメンバーに披露したのは、過去のアーティストのライブBDソフトだった。「見て頂いたら、すぐにすごい反応があった。ただ単に聴くだけでなく、立ち上がって個々のスピーカーを移動し、それぞれからどういう音が出ているか聴き込むなど、どうやって音を作っているかを調べていた」。

ドルビージャパンの中山尚幸氏

その後、プロデューサーとメンバーの間で、サラウンドをどう活用するか、どう演出するかという方針がすぐに出たという。これを幕張メッセという広大なスペースでどう実現するか、2万人の観衆それぞれに対して、どうすれば同レベルの体験をしてもらえるか、シミュレーション機材などを活用し、技術的な試行錯誤を行ったという。結果的に、228本のスピーカーを会場に配置し、6.1chのサラウンドライブを実現させた。

今回のライブBDの音声制作においても、ドルビーがスタジオを提供するなど全面的に協力した。またライブBDのバイノーラル音声を収録する際、外部スタジオに5.1chサウンドモニターをITU-Rで配置し、その中心にダミーヘッドを設置、録音を行ったが、その設置もドルビーが協力したという。

BD制作時に使用されたドルビージャパンのスタジオ

サカナクションメンバーのサインが書かれたドルビーTシャツが社内に飾られていた

ドルビー協力のもと、凝りに凝ったサラウンド音声が楽しめるサカナクションのライブBD。AVファンにとって、この冬注目のソフトとなりそうだ。

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