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収益力改善効果で利益増

パナソニックの1Q業績は売上げ微増、純利益は1,078億円 − スマホは「戦略練り直し」

2013/07/31 ファイル・ウェブ編集部
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パナソニックは本日、2013年度第1四半期の業績を発表した。売上高は1兆8,245億円と前年同期比101%の微増だったが、リストラ効果が出たことから営業利益は642億円となった。また営業外収益として、年金制度変更に伴う一時益798億円を計上したことなどにより、純利益は1,078億円と大幅な増益となった。

業績概要

部門別にみると、テレビ事業などが含まれるAVCネットワークスでは、デジタルカメラやテレビ、携帯電話等の販売が需要低迷の影響と不採算機種の絞り込みにより大きく減少したことなどから、売上高が3,605億円で前年同期比10%減となった。営業損益は、パネル事業の改善が進んだもののデジタルカメラ等の販売不振の影響により、ほぼ前年並みとなる167億円の損失となった。

地域別の販売状況

セグメント別の実績

なお本年度の通期業績見通しは、5月10日に公表した予想値を据え置く。なお、第一四半期の利益については経理・財務担当の常務取締役、河井英明氏が「計画に対して300億円くらいの上ブレ」と説明。「経費削減など、固定費圧縮ができた。売上は厳しい状況だが、収益改善にはかなりの力がついてきていると感じている」と述べた。

パナソニック 河井英明氏

■減収もパネル事業の赤字額は改善 − デジカメは高級路線へ

AVCネットワークスの売上面では、BtoC商品が需要低迷と不採算機種の絞り込みで大きく販売減となり減収。一方営業利益については、販売減の影響はあるものの、パネル事業は非テレビ用途への転換などが功を奏し着実に改善。これによって赤字を縮小させた。

主要商品別の売上高分析

セグメント別の営業利益分析

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