HOME > ニュース > KDDI、映画館で音楽ライブを生中継する「Live'Spot」を開始

手軽に人気アーティストのライブを体感

KDDI、映画館で音楽ライブを生中継する「Live'Spot」を開始

公開日 2013/07/17 11:45 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
KDDI(株)とイオンエンターテイメント(株)は、音楽ライブの生中継を映画館で楽しめるサービス「Live' Spot」を発表した。第一弾は8月15日に開催されるJUJUのライブツアー最終公演の全国60劇場でのライブ配信で、サービス開始記念として8月8日には「劇場版きゃりーぱみゅぱみゅ」のワールドプレミア試写会無料招待なども行う。

JUJUなど人気アーティストのライブが映画館で快適に楽しめる

発表会には水沢アリーさんらも登場

■ミュージシャンのライブを映画館に5.1chでリアルタイム配信

「Live' Spot」は、映画館の大型スクリーンと5.1chのサラウンド音響でミュージシャンの公演をライブ配信にて楽しめるというサービス。「ライブビューイングというと今まではステレオ配信が多かった。映画館の5.1chをフルに活用するのが大きなポイント」(イオンエンターテイメント 営業本部長 大山義人氏)だという。なお、上映館によってはステレオ再生となる場合もある。

サービス展開イメージ

イオンエンターテイメント 大山氏

また、入手困難な人気公演をリアルタイムで体感できる点、座席にてドリンクやスナックを片手にライブを楽しめる点、実際のライブチケットよりもリーズナブルに楽しめる点などが利点だとしている。

映画館でライブを生体験できるメリットを説明

なお、チケット料金は公演によって異なる。「概ね、ライブチケットの半分くらいの価格を考えている」(KDDI 商品統括本部サービス企画本部 本部長 片岡浩一氏)という。

KDDI 片岡氏

ライブ映像はイオンシネマ(旧ワーナー・マイカル含む)、東宝シネマズ、109シネマ、ティ・ジョイ各系列の劇場に配信。「今後それ以外の劇場に配信することもあり得る」という。また、「ステレオでの映像配信であれば現在全国200劇場くらいが対応しており、5.1chでのライブビューイング対応は50〜60劇場くらい」とのことだった。

チケットの申し込みなどを行う専用ウェブサイトを用意。同サイトではチケット予約のほか、専用SNSでのファン同士の交流も可能で、これによって情報収集から感動共有までの一連の流れをサポートするとしている。

有料ライブ配信の第一弾は上述のように8月15日に行われるJUJUの公演。「JAZZ TOUR 2013 -DELICIOUS 2ND DISH-」のファイナルとしてBLUE NOTE TOKYOで開催されるライブを、全国60劇場でライブ配信する予定。すでに抽選受付のプレオーダーも行われており、価格は全席指定の3,500円(税込)。なお、サービス開始記念として全国30劇場、60組120名を無料招待する。

第一弾はJUJUのライブツアー最終公演

また、これに先駆け、8月8日に開催予定のきゃりーぱみゅぱみゅワールドツアーに密着した「劇場版きゃりーぱみゅぱみゅ」のワールドプレミア試写会への無料招待も実施。本日7月17日から申し込み受付を開始しており、全国8劇場にて100組200名を招待する。

1日限定公開される「劇場版きゃりーぱみゅぱみゅ」への無料招待も

■品川庄司・品川さんや水沢アリーさん、しずるが魅力を体験

こうしたサービスを開始する背景について、ミュージシャンのライブ回数が急激に増えていること、観客側のニーズも多様化していることなどがあるとKDDIの片岡氏は説明。2005年にデジタル上映の規格が統一され、2009年には「THIS IS IT」によって音楽ライブを映画館で観るという体験の認知度が高まったことなど、映画館で映画以外のコンテンツを上映する「ODS(Other Digital Stuff)」市場が盛り上がりの兆しを見せていると語る。

2002年と比べ2012年はライブ公演数が2倍に伸びているという

映画館の収入もODSによるものの比率が高まりつつある

また、これまでにHi-Standardやスキマスイッチ、平井堅、K-POPアーティストのBOYFRIENDなど複数のミュージシャンの公演で実験的にライブビューイングを実施し、観客にも非常に好評だっと紹介。KDDIとして培ってきたノウハウを活かしながら「ネットプラットフォームを使ったプラスアルファの新しい音楽の楽しみ方を提供していく」とした。

アップでミュージシャンの表情まで確認できる点が好評を博すなど観客からの反応も上々だったという

また、イオンエンターテイメントの大山氏も「平井堅のライブ配信は全国約40劇場で実施したが、8,000人を超えるお客様にご参加いただける大盛況だった」とコメント。「ODSのなかでも特に人気の高い音楽をシリーズとして提供できるということで大きな期待を持っている」と語った。

そのほか発表会には、スペシャルゲストとして品川庄司の品川さん、しずるの村上さんと池田さん、水沢アリーさんの4人が登場。BOYFRIENDのライブ映像の5.1chと2ch再生での比較デモを実際に体験し、「生の『何が起きるか』という臨場感がありながらも、映像がちゃんとカット割りされていたり、ミュージシャンの表情も確認できる」や「(5.1chなら)お客さんの歓声を(演奏音とは)別chから出せるから臨場感がちゃんとでてる」と品川さんがその魅力をコメント。

5.1chと2ch再生の比較デモを実施

左から品川さん、水沢さん、しずるの池田さん、村上さん

しずるの池田さんが笑いを誘いきれずに“スベる”コメントを連発し「池田は5.1chでスベる」と品川さんから指摘されたり、デモの体験前に「僕も音質にはこだわっているのでダメなものはダメと言わせてもらう」とコメントして相方の村上さんから「どこから目線だよ!」とツッコミをいれられるなどトークショーを繰り広げた。

しずる池田さんのコメントを水沢さんが「了解でーす」の一言で軽く受け流す一幕も

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE