HOME > ニュース > 次世代コーデック「HEVC」にJVCの要素技術が採用

次世代コーデック「HEVC」にJVCの要素技術が採用

公開日 2013/05/29 18:42 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
JVCは、次世代ビデオコーデック「HEVC」に、同社が開発した映像符号化の各種要素技術が採用されたと発表した。

HEVC(High Efficiency Video Coding)は、現在主流となっているビデオコーデック「H.264/MPEG-4 AVC」の後継規格で、MPEG-4 AVC半分程度のビットレートで同等の画質を実現できることが特徴。国際標準化団体のITUとISO/IECの共同で規格化作業が行われおり、今年の夏頃に正式国際標準規格として発行される見通し。4K映像や8K映像などの高精細映像コンテンツの放送、配信、伝送などのサービスへの応用に期待がかかっている。このたび採用されたJVCの要素技術は下記の3点。

(1)低負荷高効率な動き情報符号化技術

圧縮効率を向上させるための適応的な動き情報符号化手法の導入により、演算量が大きくなる。動き情報を導出する際に参照するブロックの位置と優先順位を最適化することにより、演算量の少ない高効率な動き情報符号化を実現。

(2)直交変換の係数符号化の高速化技術

係数符号化では、圧縮率を高めるため周辺情報を利用するが、高いビットレートの符号化で処理時間が大きくなる。周辺情報の一括取得技術を導入することで、係数符号化の並列処理を可能とし、処理時間の短縮を容易にした。

(3)参照メモリアクセス量の抑制技術

高精細画像の符号化では、予測ブロックを小さくすると参照メモリのアクセス量が増大する。フレーム間予測において、メモリアクセス量が大きい双方向予測を単方向予測に変換することにより、ハイビジョンを超える高精細画像(4K、8Kなど)のコーデックの実現を容易にした。


同社では、今後これらの技術をさらに発展させるとともに、HEVC標準化で培った技術を用いて、業務用および民生用画像装置(カメラ・無線機器など)の高機能化や、よりコンパクトなネットワーク配信に応用展開をはかるとしている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク