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NHK技研公開のみどころは「SHV」と「ハイブリッドキャスト」

公開日 2013/05/28 20:26 放送アナリスト 佐藤和俊
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NHK技研公開 テーマは「期待、見たい、感じたい」
今年もNHK技術研究所の一般公開が間近となった。一般公開は5月30日から6月2日までだ。土日には、子供向けの工作展示なども用意されているので、家族サービスにもうってつけだ。

昨今、放送や通信で新たな市場を創造する分野として、8K スーパーハイビジョンや4Kが注目されている。来年に一足早く試験放送が開始予定の4Kは、FTTHやCSなど多様な伝送路で展開されることが期待できる。

8K・スーパーハイビジョンの展示

技研での話題は4Kよりも8Kだが、制作や配信システムが8Kを前提に構築されはじめれば、制作したコンテンツの解像度を落とし、4Kを随時展開していけばよい。カメラや伝送技術、HEVCなどの圧縮技術が進歩すれば、日本の産業力が強化される可能性もあり、技研公開には次世代の技術的要素が詰まっているのである。

そして、もうひとつ必見と言えるのはハイブリッドキャストである。今春、通信と放送の垣根を越えるサービスとして、正式にIPTVフォーラムで技術仕様が整った。展示コーナーにはテレビの周りにタブレットが並び、放送番組と連動したコンテンツがデモされている。

中でも目をひいたのが、JCNのケーブルテレビユーザー向けに登場しはじめている「SmartTV Box」をアレンジした、ハイブリッドキャスト仕様のSTBだ。Androidベースなので、既存のSmart TV Boxも、ファームアップなどでコンテンツサービスに対応できるだろう。例えばネットから関連コンテンツを取り込み、テレビ番組と連動させ、詳細情報を画面にオーバーラップさせたり、タブレットに別アングルの動画を表示させるなど、真にインタラクティブな番組表現ができるようになるのだ。

奇しくも今週31日午前9時から関東地区のテレビ放送が東京タワーから東京スカイツリーに切り替わる。ブースターが飽和して映らなくなる強電界状態に注意したいところで、今回の技研公開は、テレビ放送60周年における2つの電波塔の橋渡し行事となる。


31日は東京タワーからスカイツリーへ、2つの塔の電波の橋渡し

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