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カフェをイメージした新カラバリを追加

JVC、フルデジタルアンプ採用のエントリー“ウッドコーンオーディオ”「EX-S3」

公開日 2013/01/31 12:14 ファイル・ウェブ編集部
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(株)JVCケンウッドは、JVCブランドから“ウッドコーンスピーカー”を搭載したオーディオシステムの新製品「EX-S3」を2月上旬に発売する。価格はオープンだが43,000円前後での販売が予想される。

新しいウッドコーンオーディオシリーズの入門モデルとなる本機は、本体の高さサイズ12cmを実現したロースタイルをデザイン的な特徴としている。基本色のブラック/ナチュラルウッドに加えて、“カフェの世界観”をイメージした新しいカラバリとしてベージュとブラウンを加えた全4色のラインナップで展開する。

ブラック

ナチュラルウッド


ブラウン(新色)

ベージュ(新色)
本機は2010年秋に発売された「EX-S1」(関連ニュース)の後継モデル。センターユニットには30W×2chのフルデジタルアンプやCDプレーヤー、FM/AMチューナー、USB経由のオーディオファイルプレーヤー機能を搭載する。これに8.5cmウッドコーンユニット搭載のフルレンジスピーカーを組み合わせたセットシステムとなる。

8.5cmのウッドコーンフルレンジユニットをS1より継承する

スピーカーは背面にバスレフポートを設けている


30ピンiPodドック等を搭載するセンターユニットに、スピーカーのペア、専用リモコンによる商品構成
前機種「S1」から進化した主な点については、JVCケンウッドにて“ウッドコーンオーディオ”の開発を指揮するHM技術統括部 商品設計第二部 オーディオ技術G シニアエンジニアリングスペシャリストの今村智氏が説明を行った。


JVCケンウッド 今村智氏
アンプシステムは、前機種ではアナログとPWMデジタルアンプの組み合わせだったが、「S3」ではフルデジタル化を実現。出力値も20W×2chから30W×2chにパワーアップした。

S1からS3へ進化した各ポイント

天面に備える30ピンタイプのiPodドックも、「S3」は新たにデジタル接続に対応。iPodドックは「S1」では本体天面にせり出していたが、「S3」ではフラットなデザインに変更し、インテリアとのマッチングも高めた。また本体の電源が入っていない時にも、ドックに接続したiPod/iPhoneの充電を行うことができる機能なども備えている。

30ピンタイプのデジタル接続に対応したiPodドックを搭載。天面に対してフラットなデザインとして、カバーも設けられた

トップパネルの比較写真。左がEX-S1、右がEX-S3

さらにUSBは再生対応のみから、CD/チューナー/外部入力からの録音にも対応した。なおUSBはMP3/WMAファイル、CDはMP3/WMA/WAVファイルの再生が可能だ。

本体フロントパネルにUSB入力を配置。再生と録音にも対応した

本機のリモコン

スピーカーはユニットの裏側にウッドブロックを設け、余分な振動を低減し、重心の低い低音再生を実現。同時にバスレフダクトからの高域成分も制御して、音の解像度や空間表現力を高めた。リニアリティを向上させるため、不均等コルゲーション形状を採用。内周から外周に向けて山谷の高さを大きくした不均等コルゲーション形状は、サウンドのリニアリティ向上に大きく貢献するという。ポールピース上部には銅製キャップを設け、4N-OFCワイヤーによる平角4層ボイスコイルも採用されている。内部配線は18番線のOFCとして純度も高めた。エンクロージャーの内部には補強板・補強桟を配置して剛性を確保。スピーカー本体のサイズも片側10mm、トータルで20mmのダウンサイジングを図っている。

スピーカーユニットの後部に配置されたウッドブロック。余分な振動を排除して低重心な低音再生を実現するとともに、バスレフダクトからの余分な高域成分を制御。解像感が高く、低域の豊かなサウンドを再現する

リニアリティ向上のため、不均等コルゲーション形状を採用。ポールピース上部には銅製キャップを設け、4N-OFCワイヤによる平角4層ボイスコイルも採用されている


内周から外周に向けて山谷の高さを大きくした不均等コルゲーション形状により、リニアリティの向上に真価を発揮する

S3スピーカーのエンクロージャー内部


補強板・補強桟を配置してエンクロージャーの剛性を確保。振動を低く抑える

エンクロージャー内部の補強桟


スピーカー本体の横幅は計20mmスリムになった(写真下がS3のスピーカー)。奥行きサイズはS3のスピーカーの方が長くなっており、内部容積に変更はない
センターユニット部は異種金属ワッシャーや“捨てネジ”を採用して共振を分散させる構造を採用。部品レベルでも振動対策を施すなど、入門モデルながら“ウッドコーン”シリーズならではの高音質へのこだわりに磨きをかけた。開発を手がけた今村氏は、EX-S3のサウンドについて「上下左右の音場を拡大して、スピーカーの前にリッチな音楽空間をつくることを目指した。入門機として、家庭で聴くボリュームでも音場のイメージを損なわないことを大事にした」とコメントする。

インナーリアパネルには銅メッキネジとアルミワッシャを採用。ボトムシャーシには捨てネジという高音質化へのアプローチを採用している

シャーシの内部にも異種金属の組み合わせを採用。共振を分散させて振動への影響を軽減している


アンプはフルデジタル化を実現。回路構成図の説明

レシーバー部はフルデジタルシステム化するとともに、各パーツもリッチなものを採用し高音質を追求



外形寸法は、センターユニット部が214W×120H×262Dmm、スピーカー部が143W×120H×251.5Dmm。質量はセンターユニット部が2.2kg、スピーカー部が1本あたり2.0kg。

JVCケンウッドの丸の内ショールームで記者発表会を開催。S3とS1の比較試聴も行われた


新製品「EX-S3」の今後の販売戦略については、JVCケンウッド HM事業グループ 国内営業統括部 HAV部 営業企画グループ長の安富稔氏が説明を行った。


JVCケンウッド 安富稔氏
“ウッドコーンオーディオ”は作年10周年のアニバーサリーイヤーを迎え、ネットワークオーディオ対応の「EX-N5」をはじめ、新たなライフスタイル提案型のモデルもラインナップに加えてきた。2010年に展開した「EX-S1」は、発売以降大変な好評を得たことから、今回さらなる音質向上とカラーバリエーション展開を図ってリニューアル。ウッドコーンオーディオシリーズのさらなる拡販、および認知とユーザー拡大を狙う。


EX-Sシリーズの位置づけ
EX-S1にはホワイトとピンクのカラーモデルがあったが、EX-S3ではS1のユーザーよりも“少し大人”の世代にアピールするため、ベージュとブラウンという新しいカラーバリエーションを投入。「カフェ・グラデーション」カラーの魅力をアピールしながら、30代を中心とした“よい音”を希求するユーザーの獲得にも注力していく。安富氏は「人気モデルのS1の後継機を出すにあたって、エントリーモデルのクオリティをより高めることに重点を置いた。ウッドコーンオーディオのラインナップを充実させてきた過程で、その高音質化技術も様々な進化を遂げてきた。これまで培ってきた技術的なスケールメリットを活かしながら完成した最新のライフスタイルモデルを多くの方々に楽しんでいただきたい」とした。

【問い合わせ先】
JVCケンウッドカスタマーサポートセンター
TEL/0120-2727-87
TEL/045-450-8950

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルハイコンポ
  • ブランドJVC
  • 型番EX-S3
  • 発売日2013年2月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格43,000円前後)
【SPEC】<アンプ部>●実用最大出力:30W+30W ●入出力端子:ドックコネクタ(30ピン)、USB、AUDIO IN、ヘッドホン出力、サブウーファー出力、iPod/iPhone用ビデオ出力 ●外形寸法:214W×120H×262Dmm ●質量:2.2kg

<スピーカー部>●形式:1ウェイバスレフ型 ●ユニット:8.5cmウッドコーン ●外形寸法:143W×120H×251.5Dmm ●質量:2.0kg(1台)
  • ジャンルハイコンポ
  • ブランドJVC
  • 型番EX-S3
  • 発売日2013年2月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格43,000円前後)
【SPEC】<アンプ部>●実用最大出力:30W+30W ●入出力端子:ドックコネクタ(30ピン)、USB、AUDIO IN、ヘッドホン出力、サブウーファー出力、iPod/iPhone用ビデオ出力 ●外形寸法:214W×120H×262Dmm ●質量:2.2kg

<スピーカー部>●形式:1ウェイバスレフ型 ●ユニット:8.5cmウッドコーン ●外形寸法:143W×120H×251.5Dmm ●質量:2.0kg(1台)