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Wi-Fi対応アプリのデモも

<CES>JVC、Wi-Fi対応の新“Everio"や4Kビデオカメラなどを出展

公開日 2012/01/13 11:14 AV REVIEW編集部:長濱行太朗
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JVCケンウッドの「ホーム&モバイルエンターテインメント」ブースでは、主にビデオカメラ、プロジェクター、ヘッドホン、各種デモンストレーションなどの展示を行っていた。

ブースはコンシューマー、プロシューマー向けの製品の展示、プロジェクター、サラウンドシステム、Wi-Fi対応アプリケーションなど視聴/実演コーナーに分かれている。新製品だけでなく、各視聴/実演コーナーで行われているデモにも注目していきたい。

JVCケンウッド「ホーム&モバイルエンターテインメント」ブース。コンシューマーからプロシューマーまで幅広い層のユーザーが来場している

コンシューマー向けビデオカメラEverio、プロシューマー向け4Kカメラなどを展示。実際に撮影可能なセットとモデルを用意している

■ビデオカメラ“Everio”新製品が多数登場

ビデオカメラでは、“Everio”新製品が所狭しと並んでいる。今回、米国向けに発表されたEverioの新製品は、全部で10モデル。その中で日本国内で発売されているもの、今後発売を予定しているものは5モデルとなる。ここでは、日本国内で発売が予定されている製品を中心にレポートしていきたい。

Everioシリーズの中でハイエンドモデルに位置するのが「GZ-GX1」だ。米国での価格は899.95ドル。F1.2と明るく、29.5mmの広角撮影が可能なJVC HD GTレンズと、イメージセンサーに1/2.3 10M 裏面照射型CMOSを採用したモデルだ。光学式手ブレ補正を採用している。

写真はEverioの上位モデルにあたるGZ-GX1。カラーはブラックのものが展示されていた

GZ-GX1の液晶パネルには、3.5インチのフレームレスタッチパネルを採用している

ディスプレイ部には3.5インチのフレームレスタッチパネル液晶を採用。米国モデルはWi-Fiに対応しているが、日本国内で発売予定のものはWi-FI未対応になる可能性があるとのこと。

ミドルクラス内で上位のモデルとなるのが「GZ-VX700」。米国での価格は$499.95。イメージセンサーに1/4.1インチ、3.3メガピクセルの裏面照射型CMOSを搭載、レンズにはF1.2/32.8mmワイドのJVC HD LENSを採用。こちらもWi-Fi対応モデル。日本国内でもWi-Fi対応モデルの発売を予定している。

日本国内でWi-Fi対応モデルが発売予定となっているミドルクラスのGZ-VX700。カラーバリエーションは検討中とのこと

同ミドルクラスにあたる「GZ-V500」は、基本的なスペックはGZ-VX700と同じで、Wi-Fiを省略した。現在日本国内で発表されているGZ-V570/V590が同等モデルにあたる。

エントリーモデルには「GZ-EX210」「GZ-E200」がラインナップ。価格はGZ-E210が329.95ドル、GZ-E200が279.95ドル。GZ-EX210のみWi-Fiに対応している。日本国内では、GZ-E210のWi-Fi対応モデルを発売予定とする。

エントリーモデルの中では上位のモデルとなるGZ-EX210。こちらも日本国内の販売ではWi-Fi対応モデルを予定している

GZ-E200はGZ-E265/E225/E220と同等のスペックとなるが、イメージセンサー部分が異なる。米国ではイメージセンサーに1/5.8インチ、1.5メガピクセルの裏面照射型CMOS、レンズにF1.8のコニカミノルタHDレンズを採用している。光学ズーム40倍を搭載し、手ブレ補正インテリジェントオートにも対応している。

■プロシューマー向けの4Kビデオカメラが登場

プロシューマー向けの新製品として話題を集めていたのが、4K撮影に対応した「GY-HMQ10」。ライブ4K出力を可能にする、JVC独自の“Falconbrid”LSIチップアレイを使用して処理している。4K映像(3,840×2,160)の24/50/60p撮影が行える。MPEG-4 AVC/H.264の4ストリームで映像を記録し、ビットレートは144Mbps。32GBのSDHCを4枚挿しした場合、2時間の録画が行える。

イメージセンサーには1/2.3インチの裏面照射型CMOSを採用、画素数は830万画素。レンズにはF2.8のUltra high resolution 10倍ズームレンズを採用している。ほかには、プロシューマー向けながらコストパフォーマンスを高めた「GY-HM710」も展示していた。

コンパクトな筐体で4K撮影を実現したGY-HMQ10。高性能なファルコンブリッドLSIチップを採用している

レンズ交換が可能な低価格帯のプロシューマーモデルGY-HM710。レンズはキヤノンレンズに対応している


■先鋭的な機能、Wi-Fi対応アプリを実演

またブース内には、Wi-Fiを活用した同社独自アプリが展示されている。デジタルビデオカメラをスマートフォン、タブレットと連動させ、様々なアプリを実演していた。その内容を紹介していこう。

「LIVE STREAMING CAMERA」は、Wi-Fiを使って、デジタルビデオカメラ映像を、タブレットでライブモニタリングできるというもの。モニタリングできるカメラは最大で4台。スマートフォンでもモニタリングが可能だ。

撮影しているカメラを、タブレットを使用して動かすことも可能。動かせる範囲は左右100度/上20度/下30度まで。カメラはSDカードでの録画に対応し、AVCHDのフルHD映像で録画もできる。現在Android用アプリとして開発中だが、今後iOSアプリの開発も検討中とのことだ。

ライブで撮影しているビデオカメラの映像を最大4台までタブレットに映し出すことができる。カメラの操作は4台とも可能

モニタリングしている時の映像をディスプレイで出力中。4台のカメラ接続がされ 個々の映像が見ることができる


タブレットに出力される映像。タブレットでカメラの映像を左右、上下にパンさせる指示を出せる
他にも、メール送信機能を備えたカメラを使用し、撮影している映像を自動でキャプチャし、スマートフォン/タブレットに送信できる「HOME DETECTION MONITORING」、ライブ撮影しているビデオカメラの録画開始や停止、静止画撮影、ズーミングなどの操作を、タブレットやスマートホンで遠隔操作できる「LIVE MONITORING VIA Wi-Fi DIRECT」などのアプリを参考出展している。

「LIVE MONITORING VIA Wi-Fi DIRECT」を使用している時のタブレットの画面。タブレット側から録画開始や停止、静止画撮影、ズーミングなどのコントロールができる

■ツインシステムユニット搭載モデルを展示

ヘッドホンのコーナーでは、同社が出しているヘッドホン各種が展示されていた。カラーバリエーションが豊富な「Gumy」シリーズや「FLATS」シリーズ、低音重視の音質をも求めるユーザーに最適な「XTERMA XPLOSIVES」シリーズ、「RIPTIDZ」シリーズなど多岐に渡りヘッドホンを展示していた。

その中でもひときわ一目を引くのが「HA-FXT90」だ。業界初のダイナミック型ドライバーユニットは縦に2基搭載するツインシステムユニットを採用している。低域と中音域のドライバーを並列に配置することで、原音追求を実現したモデルだ。JVCケンウッドが強くプッシュしている製品と言うこともあり、来場者も興味津々の様子だった。

プレミアムサウンドという題目で、各ヘッドホンを展示していた。ヘッドホンを並べたブースが3エリアにわたっていた

「ツインシステムユニット」を搭載したHA-FXT90の解説図。各ヘッドホンの音を試聴できる試聴機も設置されていた

■4Kプロジェクター&ハイトスピーカーの新提案

ホームシアター用のデモンストレーションとしては、同社の4Kプロジェクター「DLA-X90R」「DLA-X70R」のデモも行われていた。DLA-X70Rにアナモフィックレンズを取り付け、シネスコサイズでの映画視聴や、シルバースクリーンを使った高輝度な3D映像を体験できるデモなどを体験できた。

DLA-X90Rのデモンストレーションでは、ビクターが撮影した4K素材を中心に試聴をおこなった

DLA-X70Rにアナモフィクレンズを取り付け、シネスコサイズの映像が試聴も行っていた

またフロントハイトスピーカーに「Omni directional speaker」を採用し、7.1ch+フロントハイト2chを足した9.1chとDLA-X30Rを組み合わせたデモも来場者の注目を集めていた。

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