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ディスプレイサーチ、2011年1Qの世界テレビ出荷台数を発表 − 成長率が大きく減速

公開日 2011/06/07 19:05 ファイル・ウェブ編集部
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米ディスプレイサーチは、2011年第1四半期の薄型テレビの出荷状況を発表。液晶テレビの出荷台数は、対前年同期比成長率が過去最低になったことなどを明らかにした。

先進国での対前年同期比成長率が約1%、新興国市場は同17%で、堅調に出荷が増加した2010年の1年間と比較すると成長率は大きく鈍化した。液晶テレビは出荷台数4,425万台/対前年同期比成長率9%で、プラズマテレビは出荷台数365万台/同比6%。ともに単位成長が一桁台となり、トータルの対前年同期比成長率は1%だった。

製品別の出荷状況

世界的不況といわれた2008年〜2010年においても、毎年32〜36%の成長を見せていた液晶テレビの出荷率。本調査では今回の結果について、ワールドカップによるテレビ需要が高まると予想し、多くの地域で前年同期に出荷数を50%増加していたことの影響とみている。

また全体の出荷台数は、出荷数の大きかった前期比率で29%ダウン。なお、プラズマテレビの出荷台数は6連続四半期で成長しているものの、日本やヨーロッパで伸び率が減速し始めている兆候があり、出荷内訳では解像度720pのモデルが多数であったという。

加えて日本における、エコポイント制度に伴う爆発的な伸び率となった2009年と2010年からの大幅な減速が今回の結果に大きく影響したとするほか、西ヨーロッパと北米の増加の減速も、中国での成長率の鈍さに影響したとしている。

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