話題のSE215/SRH940が登場

Shure、モニターヘッドホン&カナル型イヤホン新製品の開発コンセプト説明会を開催

ファイル・ウェブ編集部
2011年04月26日

最新ラインナップの試聴コーナー

ホフディランの小宮山雄飛氏もゲスト参加
Shure Japanは、モニターヘッドホン「SRH940」、カナル型イヤホン「SE215」など今春以降に発売する新製品のコンセプト説明会を都内で開催した。

イベントにはShure Japan社長の岩崎顕悟氏が出席。新製品「SE215」「SRH550DJ」「SRH940」各モデルの紹介を行った。


Shure Japan 岩崎顕悟氏
はじめに岩崎氏はShureイヤホン製品の歴史を振り返り、1997年に発売された同社初のイヤーモニター「E1」を紹介。岩崎氏は「本機が登場するまで、ステージ上でライブパフォーマンスを行うミュージシャンは、モニタリングに“返し”用のスピーカーを使用していた。ところがスピーカーでのモニタリングは音圧やレイテンシーの面で使いづらいところがあった。その頃にShureのE1は、恐らく当時、世界で初めてのインイヤーモニターとして登場し、多くのミュージシャンに快適なモニタリング環境を提供したことから、好評を得た」と説明。昨年から今年にかけては、型番の末尾に「5」が付けられたカナル型イヤホンの新製品が発売され、今春にはシングルダイナミック型MicroDriverを搭載したエントリーモデルの「SE215」が登場する(関連ニュース)。


Shureイヤホン製品の歴史はイヤーモニター「E1」に始まった
岩崎氏は「SE215」について、「前機種のSE115は、一般ユーザーに広くShure製品の魅力を知ってもらうための戦略的なモデルだったが、新しいエントリーのSE215ではもう一度ブランドの原点に回帰し、プロオーディオ志向の音質とデザイン、機能性を追求した」とコメント。装着感を高めたコンパクトなハウジング、上位モデルの「SE535」「SE425」と同じハイクオリティな着脱式ケーブルを採用した。また価格面でも9,500円前後での販売が見込まれ、コストパフォーマンスが高い製品と言える。


SE215(トランスルーセントブラック)

SE215(クリアー)
上位機の「SE315」までがバランスド・アーマチュア型のドライバーを搭載するのに対し、本機のみがダイナミック型ドライバーを搭載したことについて、岩崎氏は「レコーディングスタジオのエンジニアを中心に、スタジオワークで主に使われているダイナミック型のスピーカーシステムに、より近い音質のイヤホンもラインナップして欲しいという要望を多くいただいた。Shureとしてはこうした要望を受け、積極的にダイナミック型のモデルをラインナップした次第だ」と説明する。


SE215の内部構造図
モニターヘッドホンのラインナップにも、6月に発売を控えるフラグシップモデル「SRH940」や、DJプレイでのハンドリング性能も高めた「SRH550DJ」など注目の新製品が加わる。

「SRH940」の特徴については、米Shure本社にてイヤホン/ヘッドホン製品のプロダクト・マネージャーを務めるマイケル・ジョーンズ氏からもビデオコメントが寄せられた。


米Shure マイケル・ジョーンズ氏
ジョーンズ氏は、2008年から開発がスタートし、国内で2009年に発売されたブランド初のプロ用モニターヘッドホン「SRH840/440/240」「SRH750DJ」の4機種がマーケットで成功を収めたことを説明。それを受け、今回最上位のフラグシップモデルである「SRH940」と「SRH550DJ」を新たに開発したと述べた。


SRH940のデモコーナー
岩崎氏はShureのモニターヘッドホンについて「Shureはプロ用モニターヘッドホンの分野ではどちらかといえば後発のメーカーだったので、参入にあたっては、既に市場でスタンダードな人気を博しているモデルとはひと味違ったShureらしさを盛り込み、一歩上をゆくモデルを完成させることを目指した」と語る。新製品のSRH940については、著名なミュージシャンやエンジニア、レビュワーをテスターに招いて試聴を繰り返しながら音づくりを行ったという。SRH840で培った開発のノウハウや、ユーザーからの声も活かしながら、音質・装着性能などあらゆる面でフラグシップとしての実力を磨き上げ、完成させたというSRH940。そのターゲットについて岩崎氏は「エンジニアやミュージシャンなどプロの方々はもちろんのこと、音楽を分析的に楽しみながら聴くことのできるオーディオファイルの方々もぜひ使ってみて欲しい」とコメントした。

DJ用モデルの「SRH550DJ」についても、数多くのプロDJやミュージシャンにテスターを依頼し、音質やハンドリング性能を練り上げたという。新製品はプロ用ステージ機材との組み合わせでベストコンディションを発揮できる周波数特性となっているほか、最大許容入力も3,000mWに高めている。また通常のリスニング用のヘッドホンとしても、ポータブルプレーヤーと組み合わせて音楽を聴く際に厚みや奥行き感があり、小音量でも豊かな低域が再生できるような音に仕上げているという。

岩崎氏はSRH940について「“良い音”に迷ったら、本機のサウンドをリファレンスにして欲しい」とし、本機を含むShureの最新ラインナップの魅力をアピールした。

新製品説明会の後は、ゲストを招いてトークイベントも行われた。


山田祥平氏

百瀬みのり氏
SE215に関するトークセッションには、フリーライターの山田祥平氏と、タレントの百瀬みのり氏が登壇。SE215の魅力について山田氏は「Shureの製品はちょっと聴くのにも気合いが要る。SE215は憧れのShure体験をエントリークラスの価格帯で楽しめる価値あるモデル」と語った。百瀬氏はケーブルを耳の後ろから回してイヤホンを装着する、いわゆる“Shure掛け”の意味について、トークセッションに加わったShure Japan社長の岩崎氏に質問。岩崎氏は「元々はステージ上で激しく動き回るミュージシャンが耳からイヤホンを落としてしまわないように生み出された装着スタイル。オーディオファイルの方々にも、Shureのイヤホンで快適なリスニングを屋外でも楽しんでもらえるよう、できればこの装着スタイルを試してみて欲しい」と解説した。


小宮山雄飛氏
続いて行われたSRH940のトークセッションには、ミュージシャンの小宮山雄飛氏、オーディオライターの岩井喬氏が登壇した。この日までにSRH940のテスト機による試聴を繰り返してきたという両名は、それぞれに新製品のインプレッションを語った。小宮山氏は「レコーディングスタジオで使っているモニタースピーカーや、自宅で愛用しているスピーカーと聴き比べてみても、同じクオリティと響きを再現してくれるモニターヘッドホン。普段のレコーディング作業で、とても頼もしい存在に感じている」と絶賛した。


岩井喬氏
SRH940の特徴についてコメントした岩井氏は「エンジニアの視点から本機を聴いてみても、とても音のバランスが良く、空間表現にも優れている。プロ用スピーカーからターンテーブル用のカートリッジまで商品を開発し、音の入口から出口まで幅広いノウハウを持っているShureだからこそ可能になったフラグシップモデルだ」と述べた。岩井氏はまた、Shureのモニターヘッドホンのオーディオ的な使いこなしについて「SRH940は着脱式ケーブルを採用しているので、音色など好みでケーブルを交換して楽しんでみて欲しい」とアドバイスした。


【Shure製品の問い合わせ先】
完実電気(株)
TEL/03-5821-1321