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BDレコーダーや薄型テレビの売上が伸び増収

パナソニック、2010年度3Q連結業績決算を発表 − 純利益が黒字転換し1147億円を計上

公開日 2011/02/02 20:01 ファイル・ウェブ編集部
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パナソニック(株)は、2010年度 第3四半期(2010年4月1日〜12月31日)の決算を発表した。本日同社にて記者会見が催され、常務取締役 上野山実氏が登壇し報告を行った。


パナソニック(株)常務取締役 上野山実氏
売上高は前年同期比127%の6兆6,534億円で、営業利益が前年同期比204%の2,643億円。当期純利益は146億円の損失を計上した前年同期から黒字に転換し、1,147億円を達成した。


売上高は前年同期比127%の6兆6,534億円で、営業利益は1,147億円を達成

海外CSを牽引する新興国について、全年比121%の伸び率を見せている旨が説明された
利益については、価格競争激化や円高、原材料価格高騰の影響はあったものの、材料費を中心とした経営全般にわたる徹底したコスト合理化や売上増などにより、営業利益、税引前利益、当期純利益のいずれも大幅に改善したという。上野山氏は「円高への対応として、生産ラインを海外へ一面シフトするという方法もあるが、当社としては今回行ったような、材料費の合理化や固定費削減をもってカバーしていきたいと思っている」と述べた。


棚卸資産は前年比334億円の削減。継続した在庫削減を推進しているという
テレビ事業が含まれるデジタルAVCネットワーク分野の売上高は、前年同期比0.3%増となる2兆5,854億円。携帯電話やデジタルカメラなどの売上は減少したものの、BDレコーダーや薄型テレビの売上が伸び増収となった。そして営業利益は、固定費削減や合理化努力等により円高の影響等をカバーし、前年同期比191%の1,012億円を計上した。


デジタルAVCネットワークの売上高は、前年同期比0.3%増の2兆5,854億円。営業利益は前年より483億円の増益となった
上野山氏は、市場に展開する同社製テレビが第4四半期で2011年モデルに置き換わることを紹介しつつ「2011年モデルからは、モジュールの組み立てを全面的に海外で展開することとなり、部材もアジア産で低コストのものを多く取り入れていく。また、第3四半期は生産に対して販売が増えた時期となったが、第4四半期は生産が増えて販売が減る状況にシフトすることが見込まれる」と同社における今後の見通しを説明した。

また、2011年4月に株式交換によって完全子会社化する予定の三洋電機の売上高は1兆2,230億円となった。太陽電池、車載機器、電子部品は堅調に推移したが、デジタルカメラ、二次電池などは需要が低下したことに伴い、売上は低調だったとしている。なお、営業利益は買収に伴い計上された無形固定資産の償却費等を含めて4億円となった。


2011年4月に株式交換によって完全子会社化する予定となっている三洋電機の売上高は1兆2,230億円
なお、2010年度通期の連結業績見通しは、2010年7月29日公表の値から変更されていない。売上高が8兆9,000億円(前年比120%)、営業利益が3,100億円(前年比163%)、当期純利益850億円を見込んでいる。


2010年度通期の連結業績見通し。2010年7月29日公表どおりの売上高8兆9,000億円(前年比120%)、営業利益3,100億円(前年比163%)、当期純利益850億円を見込んでいる
上野山氏は同社の第3四半期全体を振り返り「10〜12月期全体としては、セグメント別に好・不調が分かれるかたちとなった」と語り、「現在スマートフォンやタブレットの市場が大きく伸びているのに対して、テレビや携帯電話などの分野はこれからの確実なビジョンが見えない状態である。第4四半期もこの状況のまま続くのではないか」と、市場全体に対する考えを述べた。

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