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シャープ製スマホへの対応は2011年春を予定

シャープ、「GALAPAGOS」の体験会イベントを開催 − 作家・平野啓一郎氏も電子書籍への期待を語る

公開日 2010/11/29 16:29 ファイル・ウェブ編集部
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シャープ(株)は本日、タブレット型端末"GALAPAGOS"の正式発表(関連ニュース)と合わせ、同機のタッチアンドトライイベントを東京・秋葉原のUDXギャラリーで開催した。会場には、5.5型のモバイルモデル「EB-W51GJ」と、10.8型のホームモデル「EB-WX1GJ」の端末が複数台用意され、実機体験を訴求。両モデルとも量販店での販売は行われず、購入するにはシャープへ直接の申し込みが必要となる。予約受付開始は12月3日で、発売日は12月10日。

5.5型「EB-W51GJ」

10.8型「EB-WX1GJ」を操作する来場者

同日会場では、新刊『かたちだけの愛』がGALAPAGOS向けに書籍化される芥川賞作家・平野啓一郎氏のトークイベントも行われた。

芥川賞作家・平野啓一郎氏

『かたちだけの愛』は、「"これなら信じられる"という愛のかたち」をテーマにしたという同氏初の恋愛小説で、本の発売と同時に電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」で12月10日より発売される。

『かたちだけの愛』。「TSUTAYA GALAPAGOS」で12月10日より発売。

同著は、本と電子書籍で同時発売される

平野氏はGALAPAGOS本体について、「書籍を電子媒体で読むことに抵抗がある人もいると思いますが、GALAPAGOSは画面の輝度調整もできるし、自分にとっての心地よいかたちを発見することで、とても使い勝手が良くなる端末だと思います。旅行に持参するにもちょうど良い」と、実際に製品を操作した感触について触れた。

また、今後の新作については基本的に紙と電子書籍の同時発売を考えているという平野氏。「現代の生活環境では、紙面を読む時間よりもPC画面を見ている時間の方が多い。その中で書籍が電子化するのは自然だと思うし、私自身もその流れを自然に受け止めたかった」と、考えを述べた。

『かたちだけの愛』の電子書籍画面

また平野氏は、「日常的に目にする媒体として紙が当たり前だったように、GALAPAGOSも日常に溶け込んだものになって欲しいと思います。食事の際にフォークを使う、TVを見る際にリモコンを使うのと同じ感覚で、本を読む際にGALAPAGOSを使うというのが自然なスタイルになって欲しいです」と、GALAPAGOSに対する期待感を語った。

「GALAPAGOSが日常に溶け込んだものになって欲しい」と平野氏は語る

なお、TSUTAYA GALAPAGOSのシャープ製スマートフォンへの対応は、2011年春を予定している。既に発売中のスマートフォン機種を対応機器に含むかについては検討段階とのことだ。また、同社説明員によれば「同サービスについては、最終的には液晶テレビ"AQUOS"との連携など、今後も様々なシャープ製端末との連携を想定している」とのことだ。

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