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Androidは「iPhone以外の2割」

孫代表「iPhoneの強みは揺るがない」 − Android大量発表でも滲むアップルへの配慮

2010/11/04 ファイル・ウェブ編集部
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本日行われた、Android 2.2搭載端末を中心としたソフトバンクモバイルの新製品発表会。孫氏はプレゼンをiPhoneへの賛辞ではじめ、会見の中でも繰り返しiPhoneが主力と強調するなど、国内では同社が独占販売しているiPhone/iPadへの強い傾倒ぶり、アップルへの配慮を隠さなかった。

ソフトバンクの孫正義代表

孫氏は発表会の冒頭、「スマートフォンがいよいよ本格普及の兆しを見せており、ソフトバンクが活躍する時代が来た」と、スマートフォン市場全体が盛り上がっていることを歓迎しながらも、「姿形が似ているだけではiPhoneに追いついたことにならない」と、Androidを否定しているとも受け取れる発言を行った。

孫氏はまた、スマートフォンの国内シェアの8割がiPhoneというグラフを見せ、「スティーブ・ジョブズの先見の明が伝わってくる。私自身も毎日iPhoneとiPadを使っているが、来年、再来年もずっと進化するだろう」と述べ、さらに「iPhoneはライフスタイルやカルチャーとして広がっており、この勢いはますます加速して受け入れられるはず」と、今後の展開にも強い期待感を表明した。

Androidは「iPhone以外の2割」と孫代表

その上で孫氏は、「中にはiPhone/iPadでないものを求めている方も、一部にいらっしゃる。そういう方にもソフトバンクは力を抜かず、日本なりの機能を全部盛り込んで展開していく」と、今回Androidスマートフォンを投入した背景を説明した。

孫氏はまた、同社がスマートフォンに注力する姿勢を改めて強調。「従来型の機種はだいぶ減っていく。いまも減っているが、今後もそう。スマートフォン全盛の時代がやってくる」とし、「いまはまだ、出鼻の初速は従来型の携帯が多いが、来年あたりは若者を中心にスマートフォンにどんどん移っていくだろう」とした。

本日はAndroidの新端末を多数紹介した発表会だったが、その最後もiPhoneへの賛辞で締めくくられた。「iPhoneはこれからも王者であり続ける。すでに一つのライフスタイルになったiPhoneの強みは揺るがない。iPhone、iPadは今後も一番の主力として、全力で売り続けていく」。

質疑応答でもアップル製品重視の考えを繰り返し強調。「ハードとソフトをシームレスにインテグレートできるiPhoneやiPadの強みはまだまだ続く。我々の主力機種がiPhone/iPadというのは揺るぎない事実だ。AndroidとiPhoneの、今後のシェア予想は、具体的な数字ではコメントしづらいが、iPhone/iPadの圧倒的な存在感は、特に日本においては続く。少なくともソフトバンクはそうする」と述べた。

なお、ソフトバンク全体としてのスマートフォンの販売計画については、具体的な台数こそ明言しなかったものの、「iPhoneだけでも、他社2社の合計より多いのでは」とした。

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