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NHK、高性能で小型のスーパーハイビジョン符号化装置を富士通研究所と共同開発

公開日 2010/05/19 17:59 ファイル・ウェブ編集部
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NHKと(株)富士通研究所は、従来より高性能で小型のスーパーハイビジョン符号化装置を共同開発した。5月27日から3日間開催するNHK放送技術研究所の一般公開で展示する。


開発した装置の外観
ハイビジョンの16倍の高精細映像システムで放送やIP回線による伝送を実現するには、効率的な圧縮符号化が不可欠。そのためこれまで衛生回路やIP回路を用いた長距離伝送に使用していたAVC/H.264方式によるスーパーハイビジョン信号の圧縮符号化では、毎秒30フレームを処理するHDTV用符号化ユニットが計16台必要だった。


符号化システムの比較
今回開発した装置は、毎秒60フレームの処理が可能なAVC/H.264方式HDTV符号化ユニット8台から構成されており、スーパーハイビジョン信号の時間方向の分割が不要で、符号化効率を高めることが可能になる。さらにデュアルグリーン方式の画素構造をHDTV符号化ユニットに適した構造に変換する処理を行うことで、符号化による画質劣化も抑制できるようになった。

これらの改善により、従来の装置と比べて約半分の伝送情報量で同程度の画質を確保し、スーパーハイビジョンを伝送することが可能になった。

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