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テレビなど搭載機器の小型化、低コスト化が可能に

ソニー、ミリ波を用いた「機器内高速ワイヤレス伝送技術」を開発 − 11Gbpsの高速データ伝送を小面積で実現

公開日 2010/02/08 17:13 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、ミリ波を用いた「機器内高速ワイヤレス伝送技術」を開発した。

近年機器内のデータ伝送量の増大に伴い、ICサイズの大型化や、ICパッケージと配線基板の複雑化が問題となっていた。電気配線の代わりに、ミリ波によるワイヤレス伝送を採用した新開発の技術を用いればテレビなどの電子機器内部で高速データのワイヤレス伝送が可能となり、基板やICの小型化、低コスト化が可能。搭載機器の小型化、低コスト化が期待できる。

ミリ波は周波数30〜300GHz、波長1〜10mmの電波のことを良い、周波数が高いことから高速データ伝送が可能で、小さなアンテナでワイヤレス伝送を行えるという特長をもつ。「機器内高速ワイヤレス伝送技術」はソニーが通信・放送分野で培ってきた高周波技術を応用し、低消費電力のミリ波伝送回路を、送受信あわせて0.13mm2の小面積で40nmCMOS-LSI上に搭載。約1mmの小型アンテナを用いて、14mmの距離で11Gbpsの高速伝送を実現した。

同社は「今後本ワイヤレス伝送技術の電子機器への応用を進めるとともに、更なる高性能化へむけての研究開発を継続する」としている。米現地時間7日で開催中の「ISSCC 2010」で学会発表する。


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