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年末年始特別企画

パイオニア・山田喜行氏が選ぶ「ソフト・オブ・ザ・イヤー2009」

2010/01/05 AVレビュー編集部
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2009年に発売されたブルーレイディスクとDVDの中から、ストーリー(内容)、画質・音質に優れたタイトルを選び抜くAVレビュー誌の企画「ソフト・オブ・ザ・イヤー2009」。1月17日発売の2月号にて詳細なランキング等を発表いたします。本誌発売に先立ち、「ソフト・オブ・ザ・イヤー」選考メンバー5名が個人として推す、2009年ベスト3ディスクを紹介いたします。


2009年に鑑賞したブルーレイディスク、DVDの印象と鑑賞を語り合う「ソフト・オブ・ザ・イヤー」選考メンバー。「ソフト・オブ・ザ・イヤー」の全貌と議事録はAVレビュー2月号(1月17日発売)にて詳しくお届けいたします
AVレビュー誌執筆陣3名(貝山知弘氏、山之内正氏、大橋伸太郎氏)に加え、パイオニア及びエプソンの機器企画担当者にも参加頂きました。高音質AVアンプとしてマニアの注目を集める「SC-LX」シリーズの企画担当者であるパイオニアの山田喜行氏、及び透過型液晶プロジェクターとしての性能を極限まで極めた倉内新次郎氏の両名です。


パイオニア「SC-LX」シリーズの企画担当者山田喜行氏
ファイル・ウェブでは、全5回に分けて、それぞれのメンバーが推す「優秀ディスク」コメントを紹介いたします。最終回はパイオニアの山田です。全メンバーが合意の上で選んだ「ベスト・オブ・ベスト」ディスクの発表及び選考議事録は本誌2月号でお読み下さい(AVレビュー購入ページは こちら)。

1位 劔岳 点の記
この作品を1位に推したのは、作品数は多くても「こういう映画が観たかった」と感じられる作品は僅か、という日本映画の現状に対して、圧倒的な自然の映像美と人間の営為とを対比して映画の見応えを感じさせてくれた作品として高く評価出来るからです。『劔岳〜』はお金を払って劇場で映画を鑑賞する、好きな作品をパッケージで購入するお客に対して、誠実な映画だと思います。監督以下俳優・スタッフが実際に劔岳に登ってその場で撮ったという映像の凄みはBDの大画面で鑑賞して始めて「体験」出来ます。この映画を作った「仲間たち」の「ど根性」を映像から感じ取って欲しいですね。


劔岳 点の記
ポニーキャニオン PCXC-50013(BD) ¥5,985
◆DETAIL
日本地図最後の空白地点(未踏峰の山)を目指した明治時代の男たちの記録。名カメラマンとして知られる木村大作が初めてメガホンを撮った作品。過酷を極めた撮影が話題に。

2位 崖の上のポニョ
『ポニョ』をBDで観て改めて印象に残ったのは、画の美しさ・可愛らしさ以上に“画が動く事の面白さ”でした。画をシンプルにしてその分動かすことに注力し、昔ながらのハンドクラフト的な作業を実践していることです。美しい映像の一つ一つからそれが感じ取れます。「ハラハラ」「ドキドキ」といったスペクタクルな要素だけでなく、日常の描写の中に思わず「ハッ」とする要素も映像・音声共に多く盛り込まれていて、それらが一体となって作品を貫くシアターエクスペリエンスを構成しています。

崖の上のポニョ
ディズニー VWBS1076(BD) ¥7,140
◆DETAIL
少年と少女、愛と責任、海と生命。宮崎駿が描く母と子の物語。BD音声は6.1chDTS-HDマスターオーディオ。製作過程を追ったドキュメントとセットの「特別保存版」も発売中。


3位 ターミネーター4
典型的なハリウッド映画ですが、ディスクに込められたサウンドの情報量たるや凄まじいものがあります。アンプのメーカーとしては腕の奮い甲斐がある優れた作品です。荒涼とした大地の、微かな「ヒュー」という寂寥たる音の次に、一転して「ドカン!」というDレンジの広い爆発音が飛び出してくる、といった演出でシアターシステムの実力がシビアに試されるディスクです。また、エンターテインメント作品としてもホームシアターに格好の映画だと思います。過去シリーズの「良いとこ取り」をしながら新しい面白さを生み出していると思います。続編も見たくなります。


ターミネーター4
ソニー・ピクチャーズ 
◆DETAIL
遂にターミネーター誕生の秘密が明らかになる!抵抗軍の指導者としてスカイネットと戦うジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)。音声仕様はDTS-HDマスターオーディオ。

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