HOME > ニュース > <AUDYSSEY>サウンドキャリブレーショントレーニング体験記

CEDIA EXPO 2009レポート

<AUDYSSEY>サウンドキャリブレーショントレーニング体験記

2009/09/13 ホームシアターファイル編集部・川嶋隆寛
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
CEDIA EXPO会期中には、CEDIAの正式なトレーニングであるCEDIA UNIVERSITY以外に、各メーカーがホテルのボールルームなどを使ってプライベートトレーニングを行っている。

今回、デノンやIntegraのAVアンプに採用されている自動音場補正機能であるAUDYSSEYが開催するサウンドキャリブレーションのトレーニングに参加する僥倖を得た。

トレーニング会場には11.4chのホームシアターが設えられていた。デモを繰り返しながらトレーニングが進められた

会場にほど近いHILTON GARDEN INNで、AUDYSSEYのトレーニングは行われていた。AVアンプの自動音場補正機能として名高いAUDYSSEYは、THXの生みの親であるTom Holman教授がつくった企業である。

同社の音場補正はAVアンプに搭載されているものが有名だが、海外ではインストーラー用にサウンドキャリブレーション用ソフトやキットを発売しており、好評を得ている。

今回のトレーニングも同社のキャリブレーションキット/ソフトMultEQ Proを用いて行われた。マルチチャンネル再生の課題としては、スイートスポットが極めて限定されてしまうことだが、MultEQ Proでは、32人の席まで計測することが可能で、スイートスポットを広げることができる。

今回はインストーラー向けのトレーニングということで、実際にMultEQ Proの画面をひとつひとつ示しながら、実践的な講義が行われた。

トレーニングはデノンのAVアンプを用いて進められた

トレーニングは実際にソフトの画面を一つ一つ丁寧に追っていきながら進められた

まずは専用のマイク(AVアンプに付属しているものよりも精度の高いもの)を用いて、各リスニングポジションで音場の測定を行う。ここまではAVアンプの自動音場補正機能と同じだが、この先が異なる。測定されたデータを、カスタムインストーラーが理想とする音場に近づけるべく、MultEQ Proを用いてカスタマイズするのである。

MultEQ Proキット

作業自体はソフトを使えば簡単に進めることができるが、マルチチャンネル再生に理想的な音場・最適な再生環境を知らなければカスタマイズすることはできない。

専用の測定マイク

こちらを用いて測定は行われる

カスタムインストーラーはそうした知識をCEDIA UNIVERSITYを通じて勉強しているのだという。ホームシアターにおけるカスタマイズの重要性とともに、CEDIAに参加するインストーラーの勉強意欲の高さに触れることができるいい機会だった。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック