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ロジテックの「designed for Walkman」規格準拠スピーカー「LDS-WM100」レポート

【第3回】澤田 新さん:良い意味で「見た目を裏切られた」音を楽しめるポータブルスピーカー

公開日 2009/06/16 10:10 Phile-web編集部
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HDDなどといったPC周辺機器メーカーというイメージのある「ロジテック」。しかし実は、音にもこだわりを持った製品を作っている。そのひとつがソニーのライセンスプログラム「Designed for Walkman」に準拠したアクティブスピーカー「LDS-WM100」だ。フロントと両サイドに計12個のフルレンジユニットを配置したユニークな本機を、今回は3人のPhile-web読者の方々に聴いていただいた。

澤田 新さん(24歳)

澤田 新さん

ソニー製品ファンの私。“CDウォークマン”時代からずっとソニーのポータブルプレーヤーを愛用してきて、最近フラッシュメモリータイプのウォークマンを購入しました。音楽を楽しむのは、基本的に外出先ではウォークマンとイヤホン、家ではパソコンやコンポというスタイル。というのも、自室がそんなに広くなく、本格的なオーディオシステムを設置するには少し厳しい環境なのです。新しいウォークマンも購入したことだし、パソコンやウォークマンを使って音楽をいい音で楽しめる、手頃なスピーカーが欲しいと思っていました。

LDS-WM100は、側面にスピーカーが12個ついた個性的な見た目。ウォークマンをWM-PORTにさしてすぐ使えます。背面にはバスレフポートが設けられ、本体の下のインシュレーターで接地面を調整しているなど、細かな工夫の凝らされた製品だというお話をロジテックの方からうかがい、1万円を切る価格の機器なのに、とてもこだわっていることが伝わってきました。

実際に音を聴いてみると、良い意味で「見た目を裏切られた」と感じました。非常に小さくて軽いですが、サイズよりも音に迫力があります。スピーカーが2個しかついていない場合の音と聴き比べさせてもらいましたが、その差は歴然。2個の場合は薄っぺらかった音が、12個をフルに使うと厚みがでるのが分かります。しっかりした机に置けば、バッフル効果で低音も増強可能です。

少し不満があるとしたら、音量のこと。私はクラシックが好きでよく聴くのですが、音圧レベルが低いため、割とボリュームを上げないと満足いく音量が得られないのです。フルオーケストラを聴くにはすこし厳しいかも知れないですね。でも、例えば小さな編成の室内楽は快適に響きました。モーツァルトの管楽のセレナードも、なかなかでした。

自宅の机の上で実際に使ってみましたが、小さいので場所をとらないのが嬉しいですね。机の上、ベッドサイドなど、いろいろな場所に置いて楽しめました。

パソコンサイドで使用。小さいので場所をとらない

乾電池使用もできるので、ワイヤレスでいろいろな場所に置いて楽しめる

それと、電源ケーブルだけでなく乾電池も使えるので、家のなかはもちろん、外に持ち出して使えるのは便利だと感じました。私は音楽系の仕事をしているのですが、職場で資料音源をみんなで聴いたりするのにも便利そう。持ち歩くのに苦がないサイズなので、鞄のなかにLDS-WM100を入れておけば、移動先のバスのなかで音源を確認したりできるなあと思いました。

使い勝手の面では、リモコンがついていると嬉しかったです。ロジテックの方によれば「designed for walkman」の規格で定められていないので、まだ対応できなかったということ。今後の登場を期待したいですね。離れた場所からも操作できるようになれば、もっと便利に使えると思います。

今回実際にLDS-WM100を使ってみて、12個のスピーカーの音の迫力や持ち運びやすさなど利便性の高さ、そして小さな本体に込められたこだわりを感じることができました。この価格帯としては非常に満足感のあるポータブルスピーカーだと思います。


【開発者コメント】

LDS-WM100の企画・開発を担当した遠藤稔也さん
お休みの日にわざわざご足労いただきありがとうございました。良い意味で期待を裏切ることができた事、本当に嬉しく思います。私もクラシックファンですので澤田様のお気持ちは良く解ります。クラシック音楽はポップスより圧倒的にダイナミックレンジが広いため、平均音圧が低めになってしまい、音量不足を感じられるのでしょう。そのあたりは多連ドライブしているとはいえ小型ユニットを使用しておりダイナミックレンジを広く取る事には限界が有りました。とはいえ質感やバランスには充分に配慮した設計となっていますので、ダイナミックレンジの小さめな室内楽等は快適にご試聴いただけたものと思います。

オーディオブランドとしては知名度の無い当社ですが、最初の第一歩として思いを込めた製品です。今後ともより皆さんに楽しんでいただける製品を開発して参りますので、ご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。

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