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「2009 iVDRセミナー」レポート

三洋とマクセル、iVDRレコーダーを今夏発売へ − iVDRパッケージソフトも商品化決定

2009/05/25 Phile-web編集部
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本日都内で、iVDRコンソーシアムが「2009 iVDRセミナー」を開催。iVDRに関する最新動向をコンソーシアム参加各社が明らかにした。

■「三洋の答えはiVDR-S」 − 三洋電機 泰間健司氏

三洋電機(株)泰間健司氏

まず具体的な新商品についてレポートすると、三洋電機(株)泰間健司氏が「ハイビジョン時代のiVDR-Sパーソナルレコーダ」と題して報告。その中で今夏にiVDRレコーダーを発売することを表明した。6月中旬にニュースリリースが発表される見込み。また、日立マクセル(株)山本章貴氏の発表でも、6月中旬にiVDRレコーダーを発表し、今夏発売されることが表明された。

2009年夏発売予定の「iVDR-Sパーソナルレコーダ」

具体的な製品内容は不明だが、発表時期、発売時期が同じであること、パワーポイントで使われたデザインイメージが同じであったことから、両社の製品仕様はほぼ同一と予想される。

三洋電機の泰間氏は、同社がiVDR-Sレコーダーを開発した背景として、デジタル放送やブロードバンドの普及により、大容量メディアが不可欠になったと説明。その上でユーザーの要求仕様は、「記憶容量の制限からの解放、さらには放送・通信の融合に対応していること、そしてコンテンツを持ち運べることが必要」とし、それを実現するためにはリムーバブルHDDの標準化とコンテンツ保護技術が不可欠、と述べた。

iVDRレコーダーを企画した背景

これらの要求仕様を満たすことで、家庭用機器からモバイル機器、PCやKIOSK端末、さらには車載機器までを見据えた、「大容量のハイビジョンコンテンツを持ち運びする新しいライフスタイルを提供したい」と語った。

泰間氏はまた、このビジョンを具体的な製品企画に落とし込むために行った調査結果を報告。泰間氏は「92%の回答者がすでにレコーダーを使用しているが、まだハイビジョン対応はDVD/BDレコーダーあわせても41%程度と、決して多くない」とし、さらに「使用頻度についても平均1時間/日。月200GB以上の録画量に相当し、録ったものを次々に見ていかないと、すぐにHDDがいっぱいになる」と分析した。

ユーザー調査その1。ハイビジョン対応機はまだ少ないと分析

調査結果その2。所有しているレコーダーの不満点はiVDRで解決できる点が多い、と説明

さらに、「複数のテレビの使い方」について尋ねた調査では、2台目以降のテレビに接続しているレコーダーはVTRなど旧式が多いことがわかったという。これらの使用機器の不満点については、「容量を増やしたり交換したりできない」がトップで、2番目は「HDDに録画した映像をほかの部屋で見られない」という回答だった。泰間氏は「これらの不満点は、大容量、カセット化、高速コピーなどに対応したiVDR-Sで解決できる点が多い」とし、「三洋の答えはiVDRだ」と力強く述べた。6月15日くらいの週に記者発表を行う計画で、くわしい仕様はその際に発表するという。本日はデザインのイメージイラストしか公開されなかったが、イラストは薄型筐体で、マクセルが発売している「VDP-P100」に似ている。

三洋が考えるiVDRレコーダーの利点

泰間氏は最後に、「このレコーダーを皮切りに、iVDRをグローバルな市場で展開していきたい」と宣言した。

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