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欧州の次世代HDTV/STB向け技術として公開

ドルビー、放送受信機向けのデコード技術「ドルビーマルチストリームデコーダー」を発表

2009/03/24 Phile-web編集部
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ドルビーラボラトリーズは、次世代HDTVおよびSTB向けの最新マルチフォーマット・デコード技術となる「ドルビーマルチストリームデコーダー」を発表した。

本技術はドルビーデジタルプラスと、ドルビーパルスのデコード機能を単一のパッケージでライセンスできるというもの。ドルビーデジタルプラスおよびHE-AAC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)フォーマットのデータデコード機能を提供可能なほか、イギリスで放送が開始されている最新のMPEG-4地上波放送の受信機の規格にも準拠することにより、機器製造メーカーのサポートも可能であるとしている。米ドルビーラボラトリーズは「本技術を採用することにより、メーカーは製造コスト削減を図ることができる」と説明している。

「ドルビーマルチストリームデコーダー」のメリットとしては、他にもドルビーメタデータのサポートやドルビーデジタル/ドルビーデジタルプラス/ドルビーパルスのマルチチャンネルデコード環境の実現、または全入力フォーマットをドルビーデジタルに変換して出力できることなどが挙げられている。解説放送サービスなどでは先述の3フォーマットによる2つの音声ストリームを同時にデコードすることもできる。

同社ではこの新技術について、特に欧州における最新のHDTV放送規格や次世代放送サービスのサポート技術として訴求していく考えだ。

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