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フォトビューワーも高速化

エプソン、JPEGの高速表示を可能にするシステムLSIを開発

2009/03/10 Phile-web編集部
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セイコーエプソン(株)は、フォトビューワーなどに適した液晶表示機能に加え、JPEG画像処理機能を付加したシステムLSI「S1C33L19」を開発。4月からサンプル出荷を開始する。

「S1C33L19」

量産出荷は7月の予定で、価格は1個1,531円(税込)。同社では、フォトビューワーなどの小型映像機器だけでなく、ドアホンなどのホームエレクトロニクス機器、OA機器のオペレーションパネルなどの表示搭載システム機器などへの採用も見込んでいる。

負荷が大きいJPEG処理を内蔵ハードウェアアクセラレータで処理。これにより、従来のソフトウェア処理に比べ同社比約2倍の高速処理を実現した。

また同システムLSIでは、同社が準備するシンプルなJPEGデコーダー/エンコーダーAPIがユーザアプリケーションプログラムへの組み込みをサポート。これにより、写真などのJPEG画像データが容易に高速伸長・圧縮できるため、表現力の向上と、データ量の削減が可能になるという。

さらに、伸張した画像データはピクチャー・イン・ピクチャー機能によって、思いどおりの位置に高速な重ね合わせ描画をすることができる。また、高い表示能力を実現しつつ、CPUクロックの細やかな分周制御や、機能ブロックごとのクロック停止制御により動作時の消費電力を最小限に抑え、エプソン独自の低リークプロセスを採用していることによりスリープ時のリーク電流も最小化した。

なお同LSIには、32ビットRISC CPUコア、JPEG デコーダー/エンコーダー、汎用DMAコントローラー、USB-FSデバイスコントローラー、LCDコントローラー、PWMコントロールタイマー/カウンター、各種インタフェース(IrDA1.0, ISO7816-3プロトコルを含むSIO、SPI、I2S)、ADC、RAM、汎用RAM兼用VRAM、RTC、NAND Flashインタフェースなどが実装されている。

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