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InterBEE 2008レポート

最新DTSエンコーダーやテクニカのマイクロホンなど注目のプロ用音響機器を展示

公開日 2008/11/20 23:33 Phile-web編集部
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19日より幕張メッセにて開催されている「InterBEE 2008(国際放送機器展)」。本項では、プロフェッショナル用音響機器を扱うブースレポートを紹介する。

■ゼンハイザージャパン

民生機としてヘッドホンの展示スペースも設けられているゼンハイザージャパンのブース。先週末開催された(株)フジヤエービック主催の「秋のヘッドホン祭2008」(関連ニュース)でもお披露目された新製品のカナル型「IE8」「IE7」「IE6」のほか、密閉型ノイズキャンセリングヘッドホン「PXC 450」などが一堂に揃った。


IEシリーズ

PXC 450などの現行モデルがラインナップ
そのほかはマイクロホンを中心としたプロ用音響機器の展示が中心。中には先週取扱いが決定したという仏・Stephan Van Bergh(VDB)のマイクロホンブームポールも出展している。長さは100cm〜5.57mのXLからL、M、S、40cm〜1.5mのBBまでがラインナップする。そのほか小型ビデオカメラ向けに開発された集音マイク「MKE 400」など注目のモデルも展示している。


VDBマイクロホンブームポール

MKE 400
ブース内には録音スペースを設け、マイクロホンの音の違いを体験できるデモも実施している。歌っているのは中田悠紀さん。バンドでボーカルを担当しているという大学生の中田さんはゼンハイザーのマイク愛用者。マイクの修理のため青山にあるゼンハイザーショールームを訪れたところを同社社員の目にとまり、会期中に歌ってもらうことになったのだという。

ブース内には常に多くの来場者で混雑しており、同社の人気の高さを改めて認識させられた。


録音スペースが設置されているゼンハイザーのブース

歌手を目指しているという中田悠紀さん
■オーディオ・プロセッシング・テクノロジィ

オーディオ・プロセッシング・テクノロジィは、ワンポイントサラウンドマイク“Holophone"シリーズがラインナップ。野球や相撲の中継で採用実績がある。最大7.1chの収録が可能な「H2PRO」は、ラグビーボールを一回り小さくしたような形状。DPA Microphones社のミニチュアコンデンサーマイクを8個搭載し、7.1chのほか6.1ch、5.1chのサラウンド収録が可能だ。

Holophoneの展示の横にはDTSの最新エンコーダー「DTS-HD マスター・オーディオ・スイート」を紹介するコーナーが設けられている。dts Japanの説明員も常時しており、詳しい説明をきくことができる。

「DTS-HD マスター・オーディオ・スイート」はDTS ExpressからDTS-HD Master AudioまでのDTS音声ストリームを全種類作成でき、DVDビデオからBD、DVDオーディオ、サラウンド・ミュージックCDまでの各フォーマットに対応するソフトウェア。

DTS音声をBDに収録するまでの流れとしては、収録したWAVファイルのサラウンドの音声をエンコードして.dtshdファイル(DVDの場合は.cptファイル)にし、編集をおこなった後、オーサリングする必要がある。「DTS-HD マスター・オーディオ・スイート」では音声のエンコード、編集、ベリファイの作業を行うことができる。オペレーションしやすい画面デザインと、音声ファイルのドラッグ&ドロップが可能なこと、またディスクのフォーマットとストリームの種類を選択すると対応パラメーターが設定可能など、作成しやすい機能を備えている。

なお、現在DTS-HD音声ストリームの読み込みに対応するオーサリングソフトは、Scenarist BD、Sony Blu-print、Netblender DoStudioの3種類となる。

Holophoneシリーズなどを展示

一角に設けられたDTS-HD マスター・オーディオ・スイートの紹介スペース


DTS-HD Master AudioをBDに収録するまでの流れ

操作性を向上させた

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