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<CEATEC2008:Eleven Engineering>ホームシアター向けの最新ワイヤレスモジュールを出展

公開日 2008/10/01 21:06
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「HT-303」のモジュール
CEATEC JAPAN会場のカナダ・パビリオンに出展するEleven Engineering社は、同社のホームシアター向け最新ワイヤレスモジュール「HT-303」を公開した。

Eleven Engineering社はカナダ・アルバータ州に本拠を置く、ワイヤレス半導体技術の専業メーカー。独自のワイヤレスプロセッサー「XInC2(ジンク・ツー)」をコア製品に、5GHz帯、2.4GHz帯のワイヤレス技術を開発し、デジタルワイヤレスオーディオ用のモジュールを製品化している。同社の製品群は大手デジタルAV、オーディオメーカーをはじめワールドワイドに採用されており、テキサス・インスツルメンツ社とのアライアンスにより、良質なオーディオ製品も開発している。

今回同社がCEATEC JAPANのブースに出展したのは、ホームシアター向けの「HTシリーズ」にラインナップする製品。中でもテキサス・インスツルメンツ社との共同開発による「HT-303」は、発表されて間もない2.1ch対応のワイヤレスモジュール新製品としてハイライトが当てられている。

本製品は独自規格の2.4GHz帯伝送方式を採用しており、ワイヤレスで2.1ch分のオーディオ信号を25mの範囲で伝送することができる。同社の主な用途提案としては、5.1ch分のサラウンド音声からリアチャンネルのLRとサブウーファーの信号を取り出し、送信モジュールから伝送された信号を室内後方に設置したワイヤレス2.1chシステムで受けて、セッティングフリーなワイヤレスソリューションを提供するというものだ。

今回はブースに「HT-303」を組み込んだ5.1ch環境を設置し、デモが行われている。ノートPCから5.1chのサラウンド音源を出力し、メインLRとセンター3ch分のサウンドをフロント側で再生。リアとサブウーファー2.1ch分は、三洋半導体社と共同開発したという受信モジュールを組み込んだ評価用のセットにワイヤレス伝送し、音切れしない高品位なワイヤレスオーディオ技術を紹介した。

フロント3chの再生システムを用意

「HT-303」を組み込んだ評価用セット


リア2.1chのデモ用セット。ワイヤレスで高品位な伝送を実現している

リアの評価用セットに組み込まれた「HT-303」のモジュール
ブースでは同じく2.4GHz帯伝送方式を採用したステレオ対応の高音質ワイヤレスモジュール「HT-222」も展示。iPod shuffleの音源を、受信モジュールを組み込んだ2台のスピーカーにワイヤレス伝送するデモも行っている。


「HT-222」の評価用セット

スピーカーに組み込まれた「HT-222」のモジュール
本日Eleven Engineering社はCEATEC JAPAN会場内で、同社の製品の国内販売代理店である(株)ケイティーエル、並びにカナダ・アルバータ州政府在日事務所と共同でプレス向け説明会を開催した。

説明会にはEleven Engineering社 CEOのJohn Sobota氏が出席し、「HT-303」のパフォーマンスと組み込み事例などを紹介した。


Eleven Engineering社CEO John Sobota氏
Sobota氏ははじめに「全世界でホームシアター向けサラウンドシステムの売り上げが伸び悩んでいる。その規模はいま最も注目を浴びている薄型ディスプレイの10分の1に留まっている」とし、その背景として「ケーブルの散乱による、設置の手間などがユーザーをサラウンド体験から遠ざけてしまっている」ことなどを指摘した。

今回同社が製品化した「HT-303」により、ホームシアターのリアスピーカーを中心としたシステムがスマートにワイヤレス化できることから、通常のホームシアターのイメージであるケーブルの散乱を解消することができ、多くのユーザーに手軽に楽しめるホームシアターの魅力が提案できるだろうとSobata氏は語る。加えて「例えばフロントの3ch分のスピーカーをディスプレイ側にビルトインした薄型テレビと、2.1chのリアエンターテインメントにHT-303を組み込むという提案も考えられる。リアエンターテインメントについては、薄型テレビの楽しみ方をさらにリッチなものに広げられる別売オプションとして展開できれば、ホームシアター市場の活性化にもつながるだろう」という考えを述べた。

【問い合わせ先】
(株)ケイティーエル
TEL/03-5521-2060

(Phile-web編集部)

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