<IFA2008:ARD>ドイツのデジタル・ハイビジョン放送事情

2008年08月31日
ドイツにはZDFとARDという2つの公共テレビ放送局がある。今回はIFA2008に出展するARDのブースに足を運んで、ドイツのデジタル・ハイビジョン放送の現状を訊ねてみた。


展示ホールは常時多くの来場者でにぎわう
ハイビジョン放送の本格スタートは2010年

ドイツ国内では現在、仏独が共同運営するTVネットワークサービス「ARTE」がハイビジョン放送を製作し、ARDとZDFの両局に提供している。展示説明員によれば、視聴料金はARDのチャンネルでは無料だという。他のハイビジョン放送には“プレミア”という有料放送が開局している。

IFA2008の会場ではハイビジョン対応テレビによる放送のデモが行われていた。コンテンツは放送そのものを流しているのかと思いきや、「今回のイベント用に制作したショーケース映像を流しているだけ」であるという。


デジタル・ハイビジョン放送の高精細な画質を紹介。コンテンツは生放送ではなく、IFAのプレゼンテーションのために制作したソースを用いている
ドイツでは本格的なハイビジョン放送のスタート時期を、次回のサッカーW杯が開催される2010年に照準をあわせているようだ。その頃は「2〜3つの無料デジタル・ハイビジョン放送がサービスを開始しているだろう」(展示説明員)という。

なお、ドイツではSD解像度のデジタル放送については既にサービスが始まっており、モバイル放送を含む地上デジタル放送が「DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)」という規格で呼ばれるもの。衛星放送が「DVB-S」、ケーブルテレビが「DVB-C」になる。なお、2006年からはIPTVのサービスも一部スタートしている。


DVB-T/S/C、IPTVの各放送のデモ

こちらはデジタル放送の文字放送番組の紹介

イベント会場を舞台に公開放送が行われている
ARDのブース自体は、コンシューマー・エレクトロニクスのハードウェアメーカーのブースに勝るとも劣らない盛況ぶりを見せる。イベント会場で行われる公開放送や、子供向けのラウンジやその他の放送技術展示に来場者が寄せる関心はとても高く、「コンシューマー・エレクトロニクスショーで“コンテンツの魅力とライフスタイル”をいかに分かりやすく来場者に見せ、体験させるか」をテーマに置く、IFAならではのコンセプトとその成果をここにも伺うことができた。


子供が遊べるスペースも大人気

サッカーのドイツ代表集合写真と一緒に並んだ写真を撮影、その場でプリントしてくれるサービスにも行列ができていた
(Phile-web編集部・山本)