HOME > ニュース > NECエレクトロニクス、AVCデコード対応のフルHDテレビ用システムLSIを開発

NECエレクトロニクス、AVCデコード対応のフルHDテレビ用システムLSIを開発

2008/08/25
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

EMMA3TL
NECエレクトロニクス(株)は、フルハイビジョン対応のデジタルテレビ向けシステムLSI「EMMA3TL」を製品化し、1個5,000円でサンプル出荷を開始した。2009年春から量産を開始し、2009年度の第4四半期に月産100万個の量産を目指す計画だという。

同製品は、映像や音声といったデジタル信号のデコード機能や画像表示機能など、デジタルテレビに必要な機能を1チップに統合した画像処理用システムLSI。

従来品「EMMA2TH/H」から画質処理回路の機能を拡張し、画質処理回路での色表現を従来の4:2:2から4:4:4へと、2倍の高精度に高めたほか、デインターレーサーやノイズリダクション回路の性能をそれぞれ向上させている。これにより、ビデオ映像に加えPCコンテンツについても高画質な映像表示が可能となった。

欧州を中心として採用されているDVB方式や日本のARIB方式、および北米のATSC方式に準拠しており、世界各国のハイビジョン放送の受信が可能だ。

また、MPEG-4 AVC/H.264デコーダーやHDMIレシーバーなど、9個の部品をひとつに集約することに成功したため、基板面積の削減にも有効な製品となっている。

同社では、本製品がフルハイビジョン対応デジタルテレビを低コストかつ短期間で構築できる製品と位置づけ、積極的な拡販活動を展開していく予定だとコメントしている。

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE