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【営業部長の2008年<ピュアオーディオ編>】オーディオテクニカ 高桑滋氏

2008/05/01
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ヘッドホンで差別化市場を構築
若い世代を育てていきたい


(株)オーディオテクニカ 取締役 国内営業部 ゼネラルマネージャー 高桑滋氏

「CDラジカセで育った若い世代をどう引き上げるかが最大のテーマ」と語る高桑氏。DAPユーザーの間に、数万円もするヘッドホンを購入する若者が増えているが、「ヘッドホンを変えれば音がよくなる、その裾野がどんどん広がっていますね。実は5年くらい前から店頭での試聴コーナーづくりに力を入れてきました。体験していただかないことには、価格差なりの音質、質感、装着感は分かっていただけませんからね。ケースバイケースで、什器などのツールにも改良を加えながら販売店と一緒になってやってきた。現在のヘッドホン市場拡大に大きく貢献できたと自負しています」。

さらに「iPodドッグやアクティブスピーカーも、店頭での体感コーナーづくりが必要。ヘッドホンとは違って場所をとるという課題はありますが、今後の重要施策のひとつと考えています」と腕を鳴らす。

「弊社のイメージは、若い人から見ればヘッドホンメーカーですが、50代以上の方にとってはやはりアナログのイメージが強い。アナログの世界というのは商売としては大変むずかしいのですが、カートリッジは当社のルーツ、テクニカというブランドの象徴でもあります」と、昨年、一昨年と発売した45周年記念カートリッジでは、若い技術者にその主導権を任せ、技術の継承にも力を注ぐ。「オーディオ市場創造へ、ヘッドホンにとどまらず、確固たるブランドイメージを地道に訴えかけていきたいですね」。

(Senka21編集部)

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