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【Senka21】年頭メーカーアンケート − ティアック エソテリック カンパニー・佐伯政哉氏

2008/01/10
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主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組み
年頭メーカーアンケート 〜ティアック エソテリック カンパニー〜



(株)ティアック エソテリック カンパニー国内営業部次長 佐伯政哉氏
専門店との連携をより一層深め需要の掘り起こしに注力催事や商品企画を積極的に展開

Q1:市場を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、2008年のユーザーのライフスタイルやその消費行動・価値観において、どのような変化があると考えるか。

A1:2008年も、しばらくは昨年来の米国サブプライム問題に端を発した株式市場の低迷や、原油高等の影響を受ける身の回りの生活用品の値上げなど、一連の消費者を取り巻く環境は必ずしも良好とは言えない。そのような、いわゆる生活防衛路線の中で「どうせ買うなら、本当に価値のあるものを」という選別・本物志向がより加速するであろう。AV市場では、大型画面テレビやDVDレコーダーなど、魅力ある商品が、競争激化による一層の値ごろ感から、一般家庭への普及にさらに弾みがつく。加えてCO2排出削減なども意識が進み、待機電力削減などを謳う「省エネ・エコ商品」にさらなる関心が集まることであろう。

単品コンポーネントでは、昨年来賑わいを呈してきているアナログレコードプレーヤーの人気が、団塊世代を中心としてさらに広がりを見せるが、かつての眠れる音楽ソースを、瑞々しく再現し得る「本物」が支持される。全てのジェネレーションにおいて、音にも映像にもこだわりを持つ「インドアライフでの充実」が今年の流れとなるであろう。

Q2:御社の2008年の中心となる商品ジャンルおよび需要喚起、市場創造へ向けての提案や取り組みは。

A2:昨年はエソテリックブランド誕生20周年ということで、記念モデルとなるSACDプレーヤー「SA-10」、デジタルインテグレーテッドアンプ「AI-10」を発売。加えて世界で初めてマグネシウム素材をトゥイーターとウーファーの双方に使用したスピーカー「MG-10(ブックシェルフタイプ)」と「MG-20(トールボーイタイプ)」を発売。エソテリックブランドとして初めてのスピーカーカテゴリーを確立した。さらにSACDプレーヤーでは、今回新たなVRDS-Neoメカ(VMK-5)を開発し、これを搭載したセパレートタイプのSACDプレーヤー「P-05/D-05」を発売。年末には、このメカを搭載した一体型SACDプレーヤー「X-05」を発売。ユーザー待望のVRDS-Neoメカ搭載で50万円を切るという思い切った価格設定に、生産がまったく追いつかないという嬉しい誤算も生じた。

輸入商品としては、これまでのタンノイ、アバンギャルドというスピーカーブランドに加え、昨年新たに米国VPI社のアナログレコードプレーヤーの取扱いを開始。とりわけバキューム式レコードクリーナーは既に世界的に定番商品となっていることから、安定した販売を維持している。今年はアンプカテゴリーにおいてもブランドを強固にすべく追加モデルの投入を検討している。

これにより、音の入り口から出口に至るまで、エソテリックブランドでのハイレベルでの提案が可能となる。これまでも、店内催事や試聴会は随時実施してきたが、今年は昨年末に組織した販売推進部、開発部とともに、専門店各位との連携をさらに深め、ユーザーのニーズ掘り起こしに照準を合わせた形での催事企画・商品企画を進めてゆく方針である。

(Senka21編集部)

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