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【Senka21】年頭メーカーアンケート − ケンウッド・堀越正信氏

2008/01/09
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主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組み
年頭メーカーアンケート 〜ケンウッド〜



(株)ケンウッドホームエレクトロニクス事業部 国内営業部長 堀越正信氏
ハイコンポの需要増加とDAPの新たな提案に応え市場を進化させていく

Q1:市場を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、2008年のユーザーのライフスタイルやその消費行動・価値観において、どのような変化があると考えるか。

A1:現在、オーディオ市場には二つの大きな変化が見られる。一つは、ハイコンポ市場の活性化であり、もう一つはDAP市場の伸長鈍化である。

ハイコンポ市場活性化の要因として、オーディオ本来の「音質性能」を重視するユーザーの増加、オーディオにこだわった団塊の世代の需要増加があげられる。一方で、拡大を続けていたDAP市場の伸びが鈍化している。従来の選択軸に飽き足りないユーザーが増加してきており、新しい使用シーンの提案、市場創造が必要であると考える。

また、MP3/WMA等のデジタルコンテンツの高音質再生に対する需要が増加しており、DAP本体での高音質再生はもとより、Hi-Fiオーディオでの取り組みも必要と思われる。

今後、業界全体として重要なことは、それぞれの需要をより高め、市場拡大に努めることと、それぞれを一時的、限定的なものに終わらせず、持続性のある需要に進化させることだと考える。

Q2:御社の2008年の中心となる商品ジャンルおよび需要喚起、市場創造へ向けての提案や取り組みは。

A2:ピュアオーディオ分野では、Kseriesとしてはじめてセパレート化したモデル「K1000シリーズ」を中心に、Kseriesのラインナップを拡充することで、従来のコンテンツ以外にもデジタルコンテンツへの対応を行い、需要喚起を行っていく。

ポータブルオーディオ分野では、「原音再生」をコンセプトとしたデジタルHDDオーディオプレーヤーが高価格帯にもかかわらず好調な推移をしている。またテイストの違う2つのデザイン仕様のデジタルメモリープレーヤーで需要喚起を継続して行うとともに、新しい使用シーンが提案できるような機種を投入し市場創造を行っていく。

また、DAPを単なる携帯用オーディオだけでなく、家庭用、車載用オーディオのメディアとしてとらえ、それぞれとの結合による新しいシームレスな「音のエンターテイメント・ワールド」を継続して提案していく。

(Senka21編集部)

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