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<IFA2007レポート:GRUNDIG(1)>サウンドプロジェクター搭載テレビや球形スピーカーを発表

2007/09/04
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GRUNDIGブースの様子

GRUNDIG(グルンディッヒ)は、サウンドプロジェクターを搭載したハイエンドTVや無指向性スピーカーなどを発表した。


サウンドプロジェクター内蔵テレビ


残念ながらサウンドプロジェクター内蔵TVは展示されなかった
発売予定時期は2008年夏。DVDやBD、HDTVなどサラウンド音声を持つコンテンツが増えている中、一般の家庭でサラウンド再生を楽しもうとした時に、5本のスピーカーを室内に配置しなければいけないことが、サラウンド再生にとっての大きな障害になっていると同社では分析。TVと一体化したサウンドプロジェクターによって、一般家庭でも手軽にサラウンドを楽しめる環境を整えることがこの製品の狙いだ。

スピーカー部は、前面に配置された16個のコーンスピカーと、後方に配置されたサブウーファーで構成される。再生方式は、既にヤマハから発売されているサウンドプロジェクター同様、ケンブリッジに本拠を置く「1リミテッド」が開発した技術に基づいており、製品開発はパテントホルダーの「1リミテッド」とFREIBESRUに本拠を置くICメーカー「MICRONOS」と、グルンディッヒの共同作業で行われた。

残念ながら今回のショーで実際の商品を見ることはできなかったが、発売は来年8月が予定されている。1リミテッド社の技術を利用したサウンドプロジェクター内蔵テレビはフィリップス社からも発表されており、家庭内におけるサラウンド再生を普及させていくためには、日本同様、欧州でも高品位なフロントサラウンドがキーになると考えられていることは大変興味深い。


無指向性 球形スピーカー


球形スピーカー「AUDIORAMA」
同社は、球形スピーカー「AUDIORAMA」もIFA2007で発表。2008年2月に発売を予定している。AUDIORAMAのオリジナルは1970年代中盤に発表された。今でもその魅力は色あせておらず、ネット上の売買で400ユーロを超えることも珍しくないそうだ。

今回の製品は、同社創業者のMAX GRUNDIG氏(1908-1989)の生誕百周年を祝うために企画されたもので、新たな技術を加えるとともにデザイン面でも現代的な要素を取り入れられ、球状のハウジングに埋め込まれ4個のスピーカーユニットによって、今まで経験したことのないまったく新しい体験が可能になったと、同社では語っている。会場で実際に聴いてみたが、体を音に囲まれるような不思議な感覚を覚えた。

新しいAUDIORAMAでは、シルクドームのトゥイーターが用いられており、定格入力120W、最大入力は180Wとされている。発売予定時期は2008年2月。希望小売価格はペアで999ユーロに設定されている。


(Phile-web/Senka21・新保)

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