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<IFA2007レポート:フィリップス>薄型テレビフラグシップ“AUREA” − 初の欧州向けBDプレーヤーも

公開日 2007/09/03 12:20
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フィリップスは薄型テレビの独自高画質化技術「Ambilight」を進化させるとともに、倍速駆動パネルやナチュラルモーション技術、さらには本体に26個のスピーカーを埋め込んだ液晶テレビ“AUREA”を発表した。


■フィリップスの最新技術を詰め込んだ42V型フルHD液晶“AUREA”

同社の大画面液晶テレビには「Ambilight」という画質向上のための独自技術が搭載されている。これは画面に映し出される映像の色合いをセンサーが感知し、本体の外周に配置されたランプの色と明るさを調節して映像のコントラストを高めるというものである。

パネルの上左右に搭載されていたランプを上下左右の4方向へと広げた「Ambilight Full Surround」が昨年より提案されているが、今年はさらに半透明のベゼル内部に配置したLEDより、パネルの前方・後方の両方向にイルミネーションを発光させる「Active Frame」を新たに開発・搭載している。イルミネーションの光量は「オフ」「リラックス」「ダイナミック」の3段階から調節できる。

同社のブースには42V型「42PFL9900D」が展示されている。本機はフルHDの解像度を持つパネルを搭載。フルHD映像の高品位な再現を可能にする映像処理エンジン「Perfect Pixel HD Engine」や、倍速駆動パネル、滑らかな映像表現を可能にする「HD-Natural Motion」など、同社の薄型テレビ新製品にも採用されている高画質化技術のすべてが惜しみなく投入された。

42V型液晶テレビ“AUREA”「42PFL9900D」

独自の画質向上技術「Ambilight」が進化。ベゼルの裏表に配置されたLED光源が画面に映し出される映像の色合い応じて変化し、最適な画質調整を行う。ベゼルの周囲には合計26個のスピーカーを配置してい

HDMI端子は3系統を用意。さらにベゼル内部には左右12個ずつのスピーカーと、底部に2つのミッド/サブウーファーを配置しており、フロントサラウンド再生も楽しむことができる。

本機は“AUREA”シリーズのフラグシップモデルとして9月から発売が予定されており、価格は3,500ユーロを見込んでいる。

ブース内には同社のEISA受賞モデルのフルHD液晶テレビ「47PFL9732D」をはじめとする最新ラインナップが一堂に介し、注目を浴びている。

EISA受賞モデル「47PFL9732D」


■欧州向け新BDプレーヤーは年内の発売を予定

BDプレーヤー「BDP7100」は、先に北米モデルとして発売した「BDP9000」の欧州市場向けモデル。同社はこれまでのIFAでも幾つかのBDプレーヤーを発表してきたが、本機は“初の欧州向けモデル”として紹介されている。年内の発売が予定されており、価格は未定。HDMI端子を備え、1080/24p出力やHDMI CECに対応する。

欧州市場に初めて投入されるフィリップスのBDプレーヤー「BDP7100」

ビジュアル系の新製品としては、他にもテレビチューナーを搭載したポータブルDVDプレーヤー「PET835」も展示されている。

テレビチューナーを内蔵したDVDプレーヤー「PET835」


■ツーピース構成のフロントサラウンドシステム「HTS8100」

本機はスピーカー部とDVD/CDプレーヤー部を一体化した奥行き13cmのワンボックスシステムとサブウーファー部により構成されるフロントサラウンドシステム。同社独自の演算処理技術「Ambisound」によるサラウンド再生を実現している。ファロージャ製映像処理回路の搭載により、様々な映像ソースを1080p変換してHDMI端子より出力することができる。

フロントサラウンドシステム「HTS8100」

スピーカー部にはDVD/CDプレーヤー部が一体化されている

他にもサウンド系の注目商品としては、80GBのHDDを内蔵するワイヤレスオーディオシステム「WAC3500」や、フラッシュメモリータイプのデジタルオーディオプレーヤー「SA6185」、クリスタルの老舗スワロフスキーとのコラボレーションによるカナル型・耳掛け型ヘッドホンなども展示されている。

HDD内蔵のワイヤレスオーディオシステム「WAC3500」

フラッシュメモリータイプのデジタルオーディオプレーヤー


スワロフスキーとのコラボレーションによるカナル型ヘッドホン

こちらは耳掛けタイプヘッドホンのスワロフスキーコラボレーションモデル

(Phile-web編集部・山本)

[IFA2007REPORT]

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