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<IFA2007レポート:日立>BDカムが欧州デビュー − HDD内蔵フルHDプラズマも出展

公開日 2007/09/01 10:28
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同社のBDカムコーダーが、欧州で初めて、IFA2007の会場で発表された。Blu-rayディスクを記録媒体に用いるフルHD対応のビデオカメラは欧州でも少なからぬ衝撃をもって迎えられたようだ。

■欧州もハイブリッド機とBD単体機の2モデル構成

31日に同社が開催したプレスカンファレンスには世界各国から大勢のジャーナリストが集まり、欧州で初めて姿を現したBDカムコーダーに関心を寄せた。新製品の特徴を説明した日立ヨーロッパのカムコーダー製品マネージャー、Roland Fritsch氏は「キーデバイスを自社開発でまかなうことにより、信号入力から出力までを一貫してフルHDで行える高画質性能と、高い信頼性を持つ商品を開発することができた」と説明。今後欧州でのフルHD対応カムコーダーの市場動向についてFritsch氏は「現在日本がこの分野でのリーディングマーケットだが、欧州でも急速な市場の成長が見込めるだろう」と期待を示した。

日立ヨーロッパのカムコーダー製品マネージャー、Boland Fritsch氏

映像信号の入力から出力までフルHD処理が可能なBDカムコーダーの優位性を紹介

マクセルからも8cmのビデオ用BD-R/-REが発表された

同社のブースにはタッチ&トライコーナーが設けられた。30GBのHDDを内蔵するハイブリッドタイプ「DZ-BD7HE」は1,500ユーロ、BD記録単体タイプの「DZ-BD70E」は1,300ユーロで、どちらも本年10月に欧州での発売が予定されている。

BD/HDD/DVDハイブリッドカムコーダー「DZ-BD7HE」

BDシングルタイプのカムコーダー「DZ-BD70E」


■プラズマテレビはHDDビルトインタイプを出展

日立はフルHDパネル搭載薄型テレビ新製品として“X-Series”を発表。プラズマテレビには60V型「P60XR01」(6000ユーロ)と50V型「P50XR01」(3500ユーロ)がラインナップ。いずれも11月の発表を予定している。プラズマテレビは両モデルとも250GBのHDDを本体に内蔵し、録画機能を搭載している。液晶テレビのフルHDモデルは37V型の「L37X01」。会場の一角ではプラズマテレビに採用された動画のなめらか表示機能「MovieFRC」のデモも行われていた。また内蔵HDDのほかにiVDRスロットを設けたプラズマテレビも参考出品のかたちで置かれていた。

プラズマテレビのフラグシップ“Xシリーズ”の50V型「P50XR01」

こちらは60V型の「P60XR01」


Movie FRCのデモ

iVDRスロットを搭載した試作機

■42cmで60インチの投写が可能な短焦点プロジェクター


超短焦点プロジェクター「CP-A100」のデモ
そのほかにも液晶タイプのビジネスプロジェクター「CP-A100」も出展。こちらは投写用ミラーを本体に搭載しており、ミラーから投射位置まで約42cmの距離で60インチの大画面投写を実現している。本機は主にビジネス用とでの提案を想定しているが、日本国内でも年明け頃に発売が予定されているという。


(Phile-web編集部・山本)

[IFA2007REPORT]

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