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「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のテーマは「人間の強さ」 − ダニエル・ラドクリフ記者会見

2007/06/29
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全世界で絶大な人気を博しているイギリスの児童文学「ハリー・ポッター」。映画化もされている同シリーズの第5作目となる「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が、7月20日からサロンパス ルーブル丸の内ほか、全国920スクリーンにて公開される。

今作は、ホグワーツ魔法魔術学校の5年生になったハリーが、親友のロン、ハーマイオニーとともに“ダンブルドア軍団”を結成し、邪悪なヴォルデモート卿との闘いに挑むというストーリー。ラドクリフは、第一作目のような「完全無欠の神童ハリー」ではなく、思春期特有の悩みの渦中にいるハリーを演じている。監督は、イギリスTV界出身で本作が初の長編映画監督作となるデビッド・イェーツ。

現在プロモーションのため来日中のダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)と、デイビッド・ヘイマン(製作担当)が、本日都内で記者会見を行った。

17歳になったラドクリフは初来日した5年前と比較して、少し大人びた精悍な容貌で颯爽と登場した。

ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフ

日本のファンについて聞かれたラドクリフは、「ファンレターをくれる日本の子はとても多くて、世界中から貰うファンレターの半分くらいは日本から。とても大切に思っている。ときどきとても面白いプレゼントをくれる子もいて、この間はものすごく大きな『耳』を貰ったよ。何に使うんだろう?!と驚いた」と語った。

最新作に込められたメッセージについて、ラドクリフは「人間の強さ」「選択」、ヘイマンは「ファンダメンタリズム(原理主義)」「愛の力」とコメントし、理由を以下のように述べた。

「ハリーは本作で、自分のことを疑う多くの人たちの誹謗を乗り越え、世の中に真実を伝えようとしている。この強さを感じて欲しい。また、作中に登場するセリフで『明と暗、どちらを選択するかがその人間を決める』という印象的なセリフがある。これがこの映画のテーマを表していると思う」(ラドクリフ)

「ハリーの周りの大人たちは、他人のやり方や見方を受け入れない頑なさでハリーに接するが、彼はそれを乗り越える。また、チョウ・チャンというガールフレンドができたことでハリーは愛を知った。人から愛されることで自分も人を愛せるようになり、大きく成長した」(ヘイマン)

記者会見の最後には、「『ハリー・ポッター』シリーズは今までも、そしてこれからも成功し続ける映画だ。本作を多くの人に観て欲しい。私たちはこの作品を撮影する際に、とても素敵な体験を沢山した。観る人にも同じように楽しい体験をして欲しい」(ヘイマン)

「僕は『不死鳥の騎士団』の出来をとても誇りに思っているし、今までのシリーズの中で最高の作品になったと思っている。920スクリーンで上映されるというのはとてもすごいこと。この作品で『ハリー・ポッター』のファンになってくれる人が増えたら嬉しい」(ラドクリフ)とコメントし、舞台を後にした。

ダニエル・ラドクリフ(左)とデイビッド・ヘイマン(右)

作中に登場するキスシーンについて聞かれると「周りは大騒ぎしてるけど、普通だったよ」とコメント

また今作は、タイトルライターである佐藤英夫氏の手による字幕を前作に引き続き使用している。「時計仕掛けのオレンジ」「タイタニック」など数多くの有名洋画の字幕を手掛け、タイトルライターという世界の第一人者でもある同氏。通常のセリフ部と呪文の部分のフォントを微妙に変え、読みやすさやインパクトを高めるなど工夫が凝らされているという。鑑賞の際はこちらにも要注目だ。

(Phile-web編集部)

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