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壁掛けテレビを日本でも − 米サナス社副社長プリブル氏が来社

公開日 2007/05/07 17:30
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左:キース・プリブル氏 右:濱本盛行氏
米国セントポールに本拠を置く、薄型テレビ用壁掛け金具メーカーSANUS SYSTEMS(サナス・システムズ)。その副社長であるKeith Pribyl(キース・プリブル)氏と、国内で輸入販売を行うネットワークジャパン社長の濱本盛行氏が先月、音元出版を訪問。国内での薄型テレビ壁掛け金具の展開について語った。

サナス・システムズは家庭用壁掛け金具の世界トップのメーカーで、米国では50%以上、カナダでは85%のシェアを誇る。北米では、ホームシアター専門店での売り上げが30〜40%を占める。この場合は、インストーラーが金具を設置することがほとんどだ。興味深いのは、ベストバイ、ウォルマート、Kマート、シアーズなどの大手量販店でも40%程度を販売していること。「弊社の金具が、一般ユーザーでも取付けやすい設計になっていることが大きな理由」とプリブル氏は説明する。

●北米の薄型テレビ壁掛け設置率は55%

プリブル氏によると、「北米市場では薄型テレビの壁掛け設置率が55%で、今後も伸びが期待できる。 新興市場のロシアや東南アジアでも急激な伸びをし、主流になりつつある」という。国内市場では、ご存じの通りラックに置くスタイルが主流で、壁掛けの普及率は非常に低い。


サナス・システムズ製品の取り付け例
プリブル氏は、「壁掛けの方がファッショナブルかつクリーン。 欧米では部屋を広く、美しく使用するために、壁掛けユーザーが増えている。狭い日本の場合、そのメリットはもっと大きいはず」と説明。さらに、「地震があったときなどは、壁掛けの方がラック設置に比べはるかに安全。それは数多くの例で実証されている」と、地震大国である日本ならではのメリットも強調する。

サナス製品の特徴として、テレビメーカーの推奨品と比べて、5〜6割程度の価格で購入できる安価な価格設定が挙げられる。安全性、簡単脱着、機能的にも一層優れている。小型テレビから84V型の超大画面テレビまでに対応する、豊富なラインナップも魅力だ。

プリブル氏は、「現在は32〜37インチが主流だが、今年の商戦は40インチが中心になり、VMPL50のTILTタイプを中心に、さらにVMSAやVMAAなど、左右に角度調整できるタイプが急激に売上を伸ばしている。さらに我々は、このタイプの電動型をこの秋に市場に投入する予定だ」と今後の展開を明らかにした。

●壁掛け設置の国内市場規模は500億円程度に育つ可能性も

国内での展開については、「日本では薄型テレビ購入時に、20%のユーザーがラックを同時購入すると聞いている。残りの80%が我々のターゲット。米国では取り付け工事が平均35,000円程度で行われており、大手量販店も参入している。日本の販売店には、金具本体の物販や、取付工事などのビジネスチャンスにぜひとも取り組んでほしい。 米国でのマウントビジネスは800〜1000億円と推定され、日本ではその半分、400〜500億円の市場に育つ可能性がある」と期待を膨らませる。

今後国内では、年間薄型テレビ販売量の8%である80万台の壁掛マウントの販売を目指していく。

【問い合わせ先】
ネットワークジャパン(株)
SANUS事業部
TEL/06-6686-6355

(Phile-web編集部)

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