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フランス映画祭代表団団長、カトリーヌ・ドヌーブが来日記者会見

2007/03/15
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左からマルガレート・メネゴーズ氏、カトリーヌ・ドヌーブ、ジルダ・ル・リデック氏

カトリーヌ・ドヌーブ
東京と横浜で3月15日〜3月18日、大阪で3月18日〜3月20日に開催される「フランス映画祭2007」の代表団団長として、フランス映画界の重鎮女優カトリーヌ・ドヌーブが100人以上の映画祭関係者を引き連れて10年ぶりに来日。記者会見をおこなった。

14日午前、きりりとした青空のもと、東京港区のフランス大使館公邸で行われた会見では、ドヌーブはフランス映画祭を主催するユニフランス会長のマルガレート・メネゴーズ氏、在日フランス大使ジルダ・ル・リデック氏とともに登場。

フランス大使の挨拶に続き、メネゴーズ氏がフランス映画を海外でプロモーションするユニフランスの意義と、現在のフランス映画の多様性をアピール。その後、昨晩、来日したばかりというドヌーブが代表団団長として挨拶した。

以下、記者会見で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q:フランス映画の特徴とは?

ドヌーブ:登場する人物の感情表現を重視していることです。様々な人間の感情を多くの台詞で表現しています。他の国の映画とは愛の扱い方が違うかもしれません。それが特徴ではないかと思います。

Q:長いあいだフランス映画に出演しているが、昨今の映画についてはどう考えるか

ドヌーブ:技術の進歩などいろいろありますが、以前のように長い下積みを行わないで新しい監督が映画をとっていることも特徴のひとつです。その結果、現在はより多くの種類の映画が作られています。

Q:常にトップ女優である秘訣は。また後輩の俳優への提言はあるか?

ドヌーブ:特に秘訣はありません。私は本当に恵まれていました。ただ、常に好奇心を持って、周りの人から大胆すぎるといわれるようなこともやってきました。これが秘訣かもしれません。後輩の俳優への提言としては、自分が出演するフランス映画の外国での上映についていくことを勧めます。フランス映画はフランス以外でも生きているのですから。

Q:近年、俳優が映画の監督をすることも多い。監督になろうという考えはあるか

ドヌーブ:いいえ。監督は脚本を書かなければなりませんし。現在は女優の仕事でその時間はありません。特に、偉大な監督と仕事をするときに、自分がそのようになろうとは、まったく思いません。

Q:アカデミー賞で一緒にプレゼンテーターを務めた渡辺謙の印象は?

ドヌーブ:作品で一緒にお仕事をさせていただいたことがないのであまりわからないんですが、才能がありそうだし、格好の良い方と思います。

ドヌーブは、紫煙をくゆらせながら記者たちの質問に丁寧に回答。衰えぬ美貌と堂々とした態度でフランス映画界の女王といわれる存在感を感じさせた。

フランス映画祭のプログラムなどはこちらの公式サイトで確認できる。

http://www.unifrance.jp/festival/index_pc.php

(取材・文 山之内優子)

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