HOME > ニュース > 1からわかるホームシアターづくり − 第1回:理想をかたちにする「5W2H」とは

1からわかるホームシアターづくり − 第1回:理想をかたちにする「5W2H」とは

公開日 2007/03/09 12:13
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ホームシアターは、DVDで映画鑑賞、大画面でスポーツ観戦などのほか、ホームビデオで撮影した映像を楽しむこともできる、いわば一家団欒の中心地。例えば週末、自慢のシアタールームで100インチのスクリーンを下ろし、お気に入りの映画を観ながら過ごすゆったりとしたひとときを想像してほしい。胸躍り夢膨らむ光景ではないだろうか?

ホームシアターを作るきっかけとして一番理想的なのは、新築・改築時。というのは、「ホームシアターづくり」=「部屋づくり」とも言えるからだ。空間をまっさらな状態からつくりあげる新築や改築の際には、機材の収納スペースを作ったり、ケーブルをすっきりと配置することなどが可能。つまり、すみずみまでプロの計算が行き届いた、スマートで使い勝手のよい機能的なシアターをつくることができるのだ。さらに、防音対策のほか、シアターには不可欠の遮光対策も万全な空間を作れるという利点もある。

さて、いざつくろう!と思い立っても、「どのくらい費用がかかるの?」「どこで誰に相談したらいいの?」などなど、たくさんの不安や疑問が尽きないもの。これからそんな疑問を解決しながら、6回に渡ってホームシアターづくりの全貌を探っていこう。

今回、(有)トムテック 代表取締役である、インストーラーの浅田友英氏にお話を伺い、ホームシアターづくりについて教えていただくことにした。

(有)トムテック 浅田友英氏

下北沢にある「ホームシアターのトムテック」

トムテックは今年で創業14年ながらすでに1,000件以上の事例を手がけており、クライアントのニーズを見抜き、その人にぴったりのシアターをつくりあげるノウハウを豊富に蓄積している。


■シアターづくりの強い味方「インストーラー」

ホームシアターづくりで活躍するのが、「インストーラー」という人たちだ。ホームシアターを扱う店、いわゆるホームシアターショップには大抵いる。

英語で“install”とは「設置」「構築」、“installer”とは「設置する人」を意味するが、インストーラーとは、一言で言えば「ホームシアターづくりのプロ」。AV機器の設置は勿論、機器のセレクトやレイアウト、配線から照明、インテリアに至るまで、ホームシアターに関わる幅広い知識を持ち、クライアントにぴったりのライフスタイルやシアター環境をつくりあげていくのだ。

浅田氏は「我々が大切にしているのは、何よりクライアントの希望を具体化すること」と話す。「こちらの意見を押し付けるのではなく、クライアントの人となりや年齢、家族構成、生活サイクルなどを汲み取って、その人に最適なスタイルを提案する。漠然とした、目に見えない理想を具体的な空間に仕立て上げていくのがインストーラーの腕のみせどころです」。

つまりインストーラーは、あなたの希望をカウンセリングし、理想の空間作りをサポートしてくれるのだ。シアターをつくろうと決めたものの、「知識がそんなに多いわけではないから不安」、「分からないことも沢山あるし…」などと迷ったら、インストーラーに相談に行こう。


■夢をかたちにする第一歩・シアターのコンセプトを決めよう

さてインストーラーに会いにホームシアターショップへ行く前に、ちょっとだけ待って欲しい。まず自問自答してみよう。あなたの生活スタイルはどういうものだろうか?完成したホームシアターで、どんなときに、誰と、何を観たり聴いたりしたいだろうか?

ホームシアターづくりのはじめの一歩は「5W2H」のコンセプトを明確にすること。これは弊社の刊行する「ホームシアターファイル」誌でも推奨している方法だ。「5W2H」とはすなわち、

Who(誰が)
When(いつ)
Where(どこで)
What(何を)
Why(何故/どんな目的で)
How(どのように)観たいのか、そして
How much(いくら)掛けられるのか。

例えば、「週末家族と映画を観たい。映画館気分を盛り上げたいし、つくるなら専用ルーム。迫力が欲しいから大画面のスクリーンは絶対入れたい。予算は200万円前後かな」といった具合だ。

さあ、つくりたいシアターのかたちがみえてきただろうか?それでは沢山の夢と希望と、つくりたい部屋の図面を持って、ホームシアターショップへ出かけよう。


−次回の掲載は3月23日(金)を予定しています。どうぞお楽しみに!−

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック