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Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート − 東芝編

公開日 2007/01/05 18:22
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地デジ全国放送開始に伴うデジタル&ハイビジョンの大きな波を捕らえていく


(株)東芝 デジタルメディアネットワーク社 デジタルAV事業部DAV国内営業部部長 増山泰正氏

(株)東芝 デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部TV国内営業部部長 柴田健太郎氏
ー 市場を取り巻く環境が日々、激しく変化していく中で、迎えた2007年は、ユーザーのライフスタイルやその消費行動、価値観において、どのような変化があると考えるか

06年12月1日、全国で地上デジタル放送が開始され、薄型テレビの需要はより活発化し、大型化はもとより、特にハイビジョン放送をより綺麗に見たい欲求が高まり、フルHDパネルや高画質エンジン搭載モデルの人気が高まると予測する。放送の多チャンネル化やメディアが多様化し、「見たい番組を見たい時間に見る」という欲求も顕在化し、簡単にハイビジョン録画ができるハードディスク(HDD)付テレビの構成比も上昇し、さらに、LANを接続することによってネットワークを楽しめるテレビの人気も出てくると予測する。薄型テレビの需要の裾野がますます拡大する年となり、お客様の様々なテレビの視聴スタイルに合わせたベネフィット提案のできる商品ジャンルが増え、本当の「質感」を表現できるテレビがお客様に支持されるようになる。(柴田氏)

地上デジタル放送全国開局に伴い、HDD&DVDレコーダーやPCにおいても「地デジ対応」モデルの普及がさらに加速する。ユーザーの「ハイビジョン」に対する認識が急速に高まっていく。モバイル商品でも「ワンセグ」の普及により携帯電話・ポータブルAV機器で搭載機が拡大。この流れの中で「アナログ」から「デジタル」「ハイビジョン」へ移行する最初の大きな動きが生ずる。(増山氏)

ー 2007年の御社の事業展開の中心となる商品ジャンル、そこでの需要喚起、市場創造へ向けての取り組みについて、どのような提案・展開を行っていくか

液晶テレビ「REGZA」の3シリーズ全てに最新の仕様を搭載し、「レグザは全て新製品」として、薄型テレビ購入層へ需要喚起を行った。市場・お客様の評価も高まり、特にZシリーズは東芝の技術を象徴するモデルとして、高画質・新デザイン・ネットワーク機能の充実で大きな話題を呼んでいる。Hシリーズは「HDD内蔵テレビ」という1つのジャンルを形成し、「テレビだけで簡単にハイビジョン録画ができる」というベネフィットを提案し、喜ばれている。高画質シンプルのCシリーズを加えた3つのシリーズで、お客様の視聴スタイルや楽しみ方に合わせたベネフィット提案を行っていく。(柴田氏)

「DVD」事業においては、次世代DVDである「HD DVD」の市場への早期普及を最大の焦点としている。年末には第2世代のHD DVDプレーヤーを投入したが、07年度にはレコーダーの第2世代機の投入を視野においている。それによってDVDがハイビジョンへ大きく移行していくことをユーザーの方へ認知していただきたいと考えている。「もう、DVDもハイビジョン」を統一キャッチコピーとし、店頭キャンペーン・広告などに注力していく。

既存DVDについてもデジタルチューナー内蔵タイプに一定の需要が存在する。ビデオからの買い替えユーザーをターゲットとした「カンタン」仕様のものを投入し、シェアを狙っていく。(増山氏)

(Senka21編集部)

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