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Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート − オリンパスイメージング編

公開日 2006/12/29 11:37
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単価下落に対応すべく、原価低減・在庫回転率向上を最大の課題に掲げる


オリンパスイメージング(株)
営業本部 国内第2営業部 部長 岡田雅史氏


−市場を取り巻く環境が日々、激しく変化していく中で、迎えた2007年は、ユーザーのライフスタイルやその消費行動、価値観において、どのような変化があると考えるか。

2006年以上に個人主義的なライフスタイルが進化していく。現在、家電量販店様の売り場を拝見すると、薄型TV・携帯オーディオ・携帯電話売り場の活気が群を抜いている。これらの商品群は家族で楽しむというより個人で楽しむ物ばかりで、薄型TVですら地デジで見るのは当然で、ユーザーはその先の楽しみ方をよく考えている。特にDVDでは家族それぞれが違うソフトを楽しむことが前提で購入しているようだ。それゆえ音場空間にもこだわりを見せているユーザーが多い。

さらに、これらを購入する時にいかに得をして買うかも個人個人で違う価値観で判断するユーザーが増えている。現金で買うか、カードで買うか、ローンで買うか、人それぞれのライフスタイルに合わせた購入法をとてもよく研究している。たとえば、海外旅行を考えている人は航空会社のカードを利用してマイルに変換することを考えているといったことだ。2007年はこの副次的価値観をいかにユーザーに提案できるかが、メーカーも販売店様も知恵の出しどころではないだろうか。

−2007年の御社の事業展開の中心となる商品ジャンル、そこでの需要喚起、市場創造へ向けての取り組みについて、どのような提案・展開を行っていくか。

2007年もデジタルカメラが中心の商品展開を考えている。デジタルカメラの単価下落は著しく、その流れに対応すべく原価低減・在庫回転率向上を社内的には大きなテーマとしている。また、市場においては全国一律のプロモーションに加え、地域特性に合わせた地域別プロモーションや地域別キャンペーンにも積極的に取り組み、消費の喚起に努める。

なにしろヒット商品は別として、通常の商品は販売店様に大量の在庫を持っていただく時代は終わった。これからは少ない在庫で高回転率を実現すべく、販売店様と一緒に消費策を考えていきたいと思う。

(Senka21編集部)

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